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群馬県河川課

県河川課がダム再生に向けて手法検討

2020/07/11 群馬建設新聞

県河川課は安中市内にある坂本ダムで潜行吸引式排砂管の現地試験を計画している。2020年度は現地試験のための計画策定業務をダム技術センター(東京都台東区)に委託。このほか、関連業務として測量調査およびダムの堆砂性状調査業務をこれから委託する。21年度の試験実施を目指す。

計画作成にあたっては吸引式排砂管の配置設計や吸引位置までの土砂移動方法などを検討するほか、試験運用を行うための計画などを作成する。履行期限は21年3月中となる。

これから委託する測量業務は貯水池内と下流となる碓氷川の現況調査を実施。堆砂性状調査は、ボーリング調査を行い堆砂の状況などを把握する。

準備が順調に進めば21年度に試験を行い、効果などを検証する。県は坂本ダムなど4つのダムで長寿命化や効率的で高度なダム機能の維持などを図るため、再生計画の策定を進めており、試験結果をもとに計画の検討を進める。

4ダムの規模は◇坂本(安中市、碓氷川)=堤高36・3m、堤頂長85m◇霧積(安中市、霧積川)=堤高59m、堤頂長305m◇道平川(下仁田町、道平川)=堤高70m、堤頂長300m◇塩沢(神流町、塩沢川)=堤高38m、堤頂長157m―。県内のほかのダムと比較して堆砂が進んでいることから、対策方法を含めて検討を行っている。

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