かねてから山梨市が進めてきた新重川橋(下石森・下栗原地内)の耐震補強が、本年度で完了する見通しになった。最後の工事となる「その6工事」を来月入札に掛け着工、渇水期を中心に工事を進め、来年5月ごろまでに完了させる予定だ。全国各地で災害が増え、その対策を求める声が高まる中、地域の軸となる橋梁の安全性が確保される。
建設課によると、同橋はポステンPC単純T桁4連の橋で、車道橋と歩道橋の2橋が並行して走る。橋長は96m、幅員は車道部が5・5m、歩道部が2・5m。市内などを東西に流れる重川に架かる。近くには飲料水メーカーのサーフビバレッジをはじめとする企業も立地。「交通量が多い上、大型車も頻繁に通ることから、優先的に耐震化することにした」(市担当者)という。
来月発注する、その6工事では、A2橋台の車道部に水平力分担構造4カ所、落橋防止装置3カ所。歩道部に水平力分担構造1カ所、落橋防止装置2カ所。P2橋脚の車道部に水平分担構造8カ所、落橋防止装置4カ所を設置する。
工事は来年度に掛けて実施する。市が公表した工事の発注予定では、工期は10カ月としているが、「もう少し早く終わる予定」(同担当)で、来年5月ごろには完了する見通しだ。
同事業は2014年度に長大が設計を作成し、16年度にその1工事に着手。広瀬土木や藤プラント建設、岡本興業が施工に携わった。
【写真=本年度で耐震化が完了する】