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小山東部第2工業団地、トヨタL&F 9月着工へ、3社が新工場建設、土井鋼材は1年以内、CCBはコロナ

2020/07/28 日本工業経済新聞(栃木版)

 トヨタL&F栃木(宇都宮市平出工業団地、飯島聡社長)、土井鋼材(横浜市鶴見区朝日町1丁目、土井修一社長)、緑川化成工業(東京都台東区駒形1丁目、緑川忠男社長)の3社は小山市が分譲した小山東部第2工業団地(梁、高椅)へ進出する。3社とも団地南側区画を取得し、いずれも業績拡大に伴う新工場を建設する。このうちトヨタL&F栃木は3社の先陣を切り、9月の着工を目指す。

 小山東部第2工業団地は開発面積9・3ha、分譲面積6・3ha。3月に9区画の造成が完了し、第一弾で4区画を分譲。幅員は幹線道路9m(片側歩道)、区画道路6・5m。建ぺい率60%、容積率200%。市北東部の市街化調整区域。

 主要地方道結城石橋線に接し、市道18号と県道福良羽川線を経由し3・5㎞で新4号国道に到達。国道50号まで6㎞、圏央道古河インターまで25㎞。南側に隣接する梁工業団地(12・5ha)の調整池へ放流管渠を接続した。

 【トヨタL&F栃木】

 産業用運搬車両販売・点検のトヨタL&F栃木は5933・74平方mを取得。小山営業所(粟宮)が手狭となったため、市内に新拠点を求めた。設計・施工は大和ハウス工業に依頼する方針。9月にも着工し、来春の稼働を目指す。

 工場棟はS造平屋建て990平方m規模を想定。工場内では物流荷役車両の販売や点検・検査をする。ほかに付属倉庫を設置。倉庫内には環境・物流機器を保管する。社員は小山営業所の約20人に加え、総勢約30人が従事する予定。

 1969年9月に創立。県内は本社のほか、芳賀台、鹿沼、小山、佐野、西那須野、今市の7カ所に営業所を展開。トヨタ産業車両専門ディーラー。工場内物流機器や倉庫管理システムに精通し、物流をサポートしている。

 【土井鋼材】

 鋼材切断販売の土井鋼材は5942・35平方mを取得。佐野事業所のほか、県内は小山方面の機能を強化する。早々に工場棟の設計プランに着手し、1年以内に着工する計画。工場棟はS造平屋建て幅30m、長さ70m規模を想定。

 初期投資で1棟を建設し、将来的には2棟を建設する方向。茨城事業所と佐野事業所の中間点に位置し、空白地帯をカバーする。従業員は地元で20人前後を採用する予定。設備機器はレーザー切断やガス切断機を備える。

 1953年6月に設立。鋼材、ステンレス、非鉄金属を顧客の要望に応じたサイズで納入。切断のほか、2次加工を得意とする。主な取引先は重電、弱電、造船、機械、自動車、プラントメーカー。大量、少量を問わず注文に対応する。

 【緑川化成工業=CCB】

 プラスチック加工品や合成材料販売の緑川化成工業は2区画1万7257・6平方mを取得。子会社のシーシービーが操業する。工場棟はS造平屋建て330~660平方mを想定する。工場棟の投資規模は約10億円。

 新型コロナウイルス感染症の第2波を警戒し、着工時期を探っている段階。取引のある設計事務所に新工場の設計を依頼する。1年後には着工し、1年半後には完成という青写真を描く。従業員は約60人を雇用する計画。

 1954年10月に創業。シーシービーは2001年10月に本社所在地に設立し、北関東では茨城県に2工場、群馬県に藤岡工場を持つ。結城第1工場は人工大理石の加工、結城第2工場は板加工、藤岡工場は射出成型を担当している。

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