記事

事業者
千葉県農林水産部

営繕課が基本設計公告/県農林水産部水産局/水産総合研究Cの再編整備/東京湾漁業研を再配置

2020/08/07 日刊建設タイムズ

 県農林水産部水産局は、県水産総合研究センター再編整備事業として本年度、東京湾漁業研究所の施設再配置へ向けた基本設計や種苗生産施設の基礎調査を実施する。東京湾漁業研究所の基本設計は、県県土整備部営繕課に発注業務を依頼。同課が6日に指名競争入札を公告。9月2日に開札する。工期は2021年3月10日。また、同研究所が事前の測量調査をオオキ(富津市小久保189―1)に、地歴調査を日本工営(千葉事務所・千葉市中央区新田町2―6)にそれぞれ委託した。

 東京湾漁業研究所の基本設計は、施設の再配置に伴い新築が必要な施設と改修を実施する施設について、建築、電気、機械等の設備を含めた基本設計を行い、平面図を作成するとともに概算工事費を算出する。

 また調査測量は、用地測量と地形測量を実施。地歴調査は、敷地の土壌汚染状況調査を行うために事前調査を実施。委託金額は測量調査350万円、地歴調査152万円。委託工期は調査測量が10月12日、地歴調査が11月30日。

 東京湾漁業研究所(富津市小久保3091)は、県有建物長寿命化計画1期に基づき大規模改修を実施する。

 21年度に耐震補強設計、22年度に実施設計を行い、23~24年度の2か年で工事を実施し、25年度の供用開始を目指す。

 同研究所の主な施設は、本館(RC造平屋建て延べ306・50㎡)、研修館(RC造2階建て延べ458・57㎡)、生物実験棟(RC造平屋建て延べ210㎡)、貝類種苗研究棟(RC造平屋建て延べ169・60㎡)など。

 一方、種苗生産施設の基礎調査は、県水産課が海洋エンジニアリング(東京都台東区台東4―28―11)に委託している。▽種苗生産研究所勝浦生産開発室(勝浦市)▽種苗生産研究所富津生産開発室(富津市)▽水産振興公社白浜事業所(南房総市)――の3か所を対象に、基本構想で位置付けた種苗生産のあり方を踏まえ、施設の現況を調査し、その結果に基づいて再編後の将来図と整備に係る概算事業費を算定する。

 調査は▽施設の現状と課題を把握する調査▽再編後の施設整備を決定するための調査▽整備後の各施設を計画的に維持管理するための調査――を実施する。

 施設のうち勝浦生産開発室は、県有建物長寿命化計画1期に位置付けられているため、22年度までの整備着手が必要となる。このため、種苗生産の今後の方針とプラントのあり方を定める「栽培漁業再編計画」を策定し、対応する。また、白浜事業所はアワビ・ヒラメ中間育成施設が対象となる。

 勝浦生産開発室の主な施設は▽管理棟(RC造2階建て639㎡)▽マダイ・アユ棟(S造平屋建て1791㎡)▽ヒラメ棟(S造屋平屋建て2048㎡)▽稚魚養成棟(S造平屋建て413㎡)▽機械作業棟(S造平屋建て594㎡)――など。

 富津生産開発室の主な施設は▽管理棟(RC造2階建て836・20㎡)▽魚類飼育棟(S造平屋建て1306・25㎡)▽親魚産卵ふ化飼育棟(S造平屋建て1155㎡)▽クロダイ・ガザミ棟(S造平屋建て1532・52㎡)▽飼料培養作業棟(SRC造平屋建て1358・07㎡)▽機械棟(RC造平屋建て283・45㎡)――などとなっている。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら