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茨城県観光物産課

偕楽園月池のPark-PFIはアイ・ケイ・ケイが代表の共同事業体がレストランとテラス新設へ

2020/08/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 県観光物産課が公募していた、「Park-PFI(パーク・ピー・エフ・アイ)制度」により偕楽園の月池東側で飲食店と公園施設を整備する事業予定者が4日、偕楽園月池パークレストラン共同事業体に決定した。代表法人は、全国でゲストハウスウエディング施設を展開するアイ・ケイ・ケイ㈱(佐賀県伊万里市)。

 施設概要はS造+W造2階建て、4753・53㎡。「おもてなしと迎賓の場」をコンセプトとしたレストラン・カフェを新設する。これから8月下旬にも公募設置等計画を認定し、9月上旬に基本協定、10月ごろに実施協定を締結。来年1月に着工し、8月末の供用開始となる見通し。

 企画概要は、飲食店舗(パークレストラン)が4753・53㎡で、駐車場が2322・10㎡。特定公園施設(テラスガーデン)が6525・64㎡で、園路、月見デッキ、排水、給水、電気、植栽などを整備する。

 基本方針は①偕楽園の歴史、文化、自然の本質的価値を踏まえたくつろぎと憩いの場づくりにより、回遊性向上を図るとともに地域活性化の拠点づくりに貢献②迎賓機能を備えたレストランとガーデンで、一流の飲食と多彩な催しを提供し、人々の誇りや愛着を醸成③優雅な時を過ごせるカフェ・レストランを中心に、訪れた人々が満足できる極上のおもてなし空間-。

 パーク・ピー・エフ・アイは、公園利用者の利便向上に資する施設(飲食店など)の設置と、その施設の利益を活用して特定公園施設(周辺の園路や広場など)の整備・改修を一体的に行う者を公募により選定する制度。

 県は5月、事業者の公募型プロポーザルの手続きを開始。同事業体のほか、まちグループ・偕楽園月池(代表法人・㈱要建設)が応募した。

 7月29日に、外部有識者4人と行政側2人で構成する選定委員会が審査を実施。文化的・景観的資源を活用し、広大な水と緑のロケーションにふさわしい施設で、訪れた人が偕楽園の魅力・価値を満喫できるおもてなし空間であることが高く評価された。


【①パークレストラン外観イメージ②テラスガーデン(月池テラス)イメージ】

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