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千葉県君津市

学校利活用で対話実施/君津市/旧松丘中など4校/来月10日まで参加受付

2020/11/17 日刊建設タイムズ

 君津市企画政策部公共施設マネジメント課は13日、サウンディング型市場調査の実施要領を公表した。学校の統合により空き施設となる▽旧松丘中学校▽旧亀山中学校▽松丘小学校▽坂畑小学校――の4校を対象に実施する。参加希望者は12月10日までに「サウンディング参加申込書」に必要事項を記入し、メール、郵送または持参で申し込む。サウンディングは12月23日から25日に対話を実施し、来年1月中に結果を公表する。その後、活用案を検討し、事業者を公募する。

 サウンディングの対象者は、学校跡地の利活用の実施主体となり得る法人、個人事業主およびそれぞれのグループとする。参加希望者は12月16日までに提案書を提出する。また、今月30日に現地見学会を実施する。

 サウンディングでは、活用のアイデアと事業方式について意見を求める。活用に関しては、地域の活性化、市内外の交流促進に資する提案および事業化実現への条件や課題等についてアイデアを求め、コンセプトや活用イメージの概要を説明する。また事業方式では、不動産の購入または賃借等の使用条件について説明を求める。

 旧松丘中と旧亀山中は、本年4月に上総小櫃中学校が開校したことに伴い、空き施設となった。また、松丘小と坂畑小は久留里小とともに統合され、来年4月に上総小学校として開校する予定で、久留里小の校舎を改修して使用するため、空き施設となる。

 このほか統合では、三島小と秋元小を統合し、本年4月に清和小学校が開校。空き施設となった三島小についても今後、事業者を公募する予定。秋元小については、社会教育施設や清和保育園を取り込んだ複合施設として整備する計画で準備を進めている。

 また、中小と小糸小を統合し、中小の校舎を使用し、来年4月に新たに小糸小学校として開校するのに伴い、空き施設となる既存の小糸小ついては、行政施設としての活用を検討している。

 サウンディング型市場調査は2016年度にも実施しており、今回が2回目となる。16年度は旧南子安職員住宅、旧南子安教職員住宅、旧外箕輪独身寮の3施設について実施。既存施設を解体し、戸建て分譲住宅として活用する提案などがあった。サウンディングの結果などを受けて市は、3施設とも取り壊す方針とした。

 同市では空き公共施設の利活用を進めるため、市場性や有効活用策を把握するサウンディング市場調査を実施し、積極的に空き公共施設の活用を図っていく。

 施設の概要は次の通り。(①土地面積②建物概要)

 ▽松丘小学校(広岡1000)=①1万7873㎡②延べ面積3760㎡。普通教室棟RC造2階建て(1965年竣工)、管理特別教室棟RC造3階建て(74年竣工)、屋内運動場S造(85年竣工)

 ▽旧松丘中学校(広岡994)=①2万6753㎡②延べ面積3509㎡。管理教室棟RC造2階建て(72年竣工)、特別教室棟RC造2階建て(68年竣工)、屋内運動場S造(70年竣工)

 ▽坂畑小(坂畑223―2)=①7658㎡②延べ面積2709㎡。管理教室棟RC造3階建て(89年竣工)、エネルギー棟RC造(89年竣工)、屋内運動場S造(80年竣工)

 ▽旧亀山中学校(坂畑23―1)=①2万279㎡②延べ面積3763㎡。管理教室棟RC造3階建て(97年竣工)、ポンプ棟RC造(97年竣工)、屋内運動場S造(70年竣工)

旧亀山中と坂畑小 旧松丘中と松丘小

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