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茨城県水戸市

21年度当初予算案/下水管27億改良 浄水更新10億/14億投じ駐車場整備/21億で渡里小の長寿命化

2021/03/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市(高橋靖市長)は1日、2021年度当初予算案を発表した。学校施設の長寿命化改良・増築事業に重点的に配分し、推進していく。長寿命化では渡里小に22年度まで継続費21億円、酒門小(2期)に同7億4300万円、増築では笠原小(2期)に同9億200万円、吉沢小に同6億900万円を盛り込んでいる。また水戸芸術館東地区の駐車場整備に3カ年14億1000万円で工事に取り掛かる。西部いきいき交流センター整備には23年度まで継続費7億1500万円を付けた。


 渡里小の校舎長寿命化改良工事は校舎3棟(いずれもRC造3階建て、計6004㎡)を一括で実施する。継続費は3月補正予算案に前倒しで計上。年割額は20年度6億9100万円、21年度2億7000万円、22年度11億3900万円。

 酒門小でも長寿命化改良2期工事を計画。現在は1期工事を㈱鈴木良工務店・㈲北島工務店JVが進めている。

 さらに石川小では長寿命化に向けた実施設計・地質調査に着手するため3860万円を配分した。

 学校の増築事業は児童数の急増による教室不足の解消を図り、笠原小(2期)と吉沢小の工事を計画している。

 このほか学校関連では飯富小・中学校の一体的整備に向けた検討調査に250万円を措置。

 水戸芸術館東地区駐車場は、新市民会館の供用開始に合わせ、アートタワーの隣に立体駐車場を整備するもの。23年度内の完成に向け工事に取り掛かる。

 (仮称)西部いきいき交流センターは旧河和田保育所跡地に整備する高齢者福祉施設。施設はRC造2階建て、1513㎡。23年度中の供用開始を目指し、建設工事に着手する。

 道路新設改良事業は12億7577万円を配分した。15路線、計2307mの工事などを進める。

 国補街路整備事業は4億3200万円で都市計画道路中大野中河内線・赤塚駅水府橋線・偕楽園公園上水戸線・赤塚駅西線の整備を推進。

 下水道事業では、管渠建設改良に27億1367万円。河和田、渡里の幹線工事(計481m)などを進めていく。

 水道事業では、老朽管の更新に5億1394万2000円、浄水施設の更新に10億2201万円を計上した。

 一般会計全体では1185億1000万円で前年度比2・6%の減だが、一部事業には国県補助で20年度補正予算に前倒しで計上している。駐車場事業会計は水戸芸術館の駐車場整備事業費の計上で10億6600万円となり前年度比606%の大幅増となった。普通建設事業費は前年度比24・1%減の181億6251万8000円。

 特別会計や企業会計を合わせた予算総額は2018億7740万円となる。


当初予算案の主な事業

◆《新》渡里小学校長寿命化改良事業=21億円(22年度まで継続費)

◆《新》(仮称)水戸芸術館東地区駐車場整備事業=14億1000万円(23年度まで継続費)

◆《新》笠原小学校校舎増築事業(2期)=9億200万円(22年度まで継続費)

◆《新》酒門小学校長寿命化改良事業(2期)=7億4300万円(22年度まで継続費)

◆《新》西部いきいき交流センター整備事業=7億1500万円(23年度まで継続費)

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