県住宅課は、今年度の県営住宅整備計画をまとめた。予算額は８億１６９１万円。長寿命化型改善は平松本町１、２号棟（宇都宮市）、羽川２、３号棟（小山市）で屋上防水・外壁、給排水設備改修工事、犬塚２、３号棟（同）、八幡６号棟（足利市）で屋上防水・外壁改修工事を夏頃に発注。また、犬塚１、７、８号棟、羽川１号棟、雀宮１、２、３号棟（宇都宮市）、野沢２、３号棟（同）、細谷８号棟（同）は設計を委託。来年度に工事を計画している。福祉対応型改善は平松本町の４戸で設計と工事を予定。若草住宅建て替え（宇都宮市）は基本設計と１棟１１０戸の実施設計を進める。

　平松本町住宅の１号棟、２号棟（２棟４８戸）は１９８８年度の建設。いずれもＲＣ造５階建て延べ１８４６平方ｍ。

　屋上防水・外壁改修工事は１、２号棟を１棟ずつ一般競争で発注。給排水設備改修工事は２棟一括の指名競争で入札する。設計は池澤設計（宇都宮市）が担当した。

　羽川住宅２号棟、３号棟（２棟３２戸）は２棟の屋上防水・外壁改修工事１件を一般競争で入札。給排水設備改修工事も２棟を１件にまとめて一般競争で発注する。各住棟は８２年度に建設されたＲＣ造４階建て延べ１２３１平方ｍ。設計は大森一級建築士事務所（小山市）。

　犬塚住宅の２、３号棟（２棟３２戸）は２棟の屋上防水・外壁改修工事１件を一般競争で入札。住棟はいずれも８５年度の建設でＲＣ造５階建て延べ１２３０平方ｍ。設計は渡辺建築設計事務所（小山市）。

　八幡住宅６号棟（２４戸）は８４年度の建設。ＲＣ造５階建て延べ１８６４平方ｍ。屋上防水・外壁改修工事を一般競争で入札する。設計は真尾博一級建築士事務所（足利市）が担当した。

　長寿命化型改善に向けた設計を委託する犬塚住宅の１、７、８号棟は８５～８６年度の建設。３棟の戸数は５６戸。羽川住宅の１号棟は８２年度建設で２４戸。両団地は屋上防水・外壁改修と併せて給排水設備改修を予定している。

　雀宮住宅１、２、３号棟は７５年度建設で３棟の総戸数は８０戸。野沢住宅２、３号棟は７６年度の建設で４８戸、細谷住宅８号棟は７７年度の建設で１８戸。いずれも屋上防水と外壁改修を想定している。

　福祉対応型改善の平松本町住宅は２、３、１１、１４号棟の１階の空き住戸１戸を高齢者向けに改修。住戸内の段差解消や浴室、トイレへの手すり設置などを行う予定。

　このほか安全性確保型改善で草川第４住宅１、２号棟（さくら市）のエレベータ２基の改修工事を随意契約で発注する。

　耐用年数を超えた用途廃止住宅の解体は、馬場住宅１～３号棟１６戸（さくら市）で昨年度からの工事を実施中。今年度当初予算には総量適正化推進事業費２０６１万円を計上。実施箇所を選定して解体を実施する予定。

　若草住宅は３棟３００戸を整備する計画。住棟全体の規模はＲＣ造８階建て延べ床１万７４００平方ｍ。敷地は１万６４６７平方。事業予定期間は２１～３３年度、総事業費約８０億円。現在、全体の基本設計と２３年度に建設工事が予定される１棟目の実施設計業務の入札手続きが進められている。

　若草住宅のほか宇都宮市内の西川田住宅の建て替えを予定。西川田住宅は整備戸数１７０戸、事業予定期間３５年度まで、総事業費約５０億円。９９２４平方ｍの敷地に３棟、ＲＣ造６階建て延べ床９７５０平方ｍの住棟を建設する計画。２２年度からの基本・実施設計が見込まれている。