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栃木県那須塩原市

那須塩原市、東那須野東通りが始動、JRアンダー含む700m、県に東小屋黒羽線バイパスを要望

2021/05/20 日本工業経済新聞(栃木版)

 那須塩原市は19日、都市計画道路3・3・4号東那須野東通り(沓掛)の整備に着手すると発表した。整備延長は、JR那須塩原駅北側の国道4号と那須塩原駅北土地区画整理地区を結ぶ約700m。東北本線とのアンダーパス築造を含む4車線道路で計画幅員は22~37m。整備期間は約10年を予定。今後、測量や地質調査、予備設計などの業務委託費を補正予算に計上し、概算事業費の把握や事業認可手続きを進めていく。道路ネットワークを強化するため、国道4号交差部から東側の一般県道東小屋黒羽線のバイパス整備を県に要望しながら進めていく。

 東那須野東通りの全体延長は国道4号から西側の約1330m。1972年度に都市計画決定され、西側は那須塩原駅北土地区画整理事業によって08年度に約430mが完成。土地区画整理地区の西側約200mも整備未着手となっている。

 20年度に市と県大田原土木事務所、大田原市、那須町で構成する那須地域3市町将来道路網検討会で、大田原市が練貫地区で計画する市道整備と合わせた地域間ネットワーク強化の必要性が示され、整備を進めることを決めた。練貫地区の計画道路は、県営圃場整備による創設換地によって用地を創出し、整備を進める手法が検討されている。練貫地区の圃場整備については県那須農業振興事務所が事業化に向け調査を進めている。

 那須塩原駅北土地区画整理地区は、市の新庁舎建設も計画される県北地域の拠点。東那須野東通りの開通によって、県外や他市町を含む那須塩原駅へのアクセス向上や駅周辺の活性化、周辺道路の渋滞緩和、災害発生時の代替路線の確保といった整備効果が期待される。

 都市計画決定時の標準幅員は、一般部が22m(車道3・25m×4、路肩0・5m×2、中央帯1m、歩道3・5m×2)。

 JR線アンダー部は構造物の幅が24・6m。車道部6・5m×2、路肩0・5m×2、歩道部3・5m×2。中央帯1・6m(隔壁部0・6m含む)、外側隔壁1m×2。歩道部は車道より緩い勾配。JR線とはほぼ直角に交わる計画。

 県道東小屋黒羽線は東那須野東通りの南側で国道4号と交差している。大田原市練貫地区の市道は那須塩原市との行政境までを整備する計画。那須塩原市内の県道区間は約1㎞。県に対しては、計画される大田原市道と東那須野東通りを直線的に結ぶ、現道の北側を通るルートの整備を要望している。

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