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栃木県芳賀町

芳賀町トランジットセンター、詳細設計を今月指名、工事は来年度に一括発注へ

2021/06/01 日本工業経済新聞(栃木版)

 芳賀町は、トランジットセンターの計画地を芳賀工業団地管理センター(芳賀台98)の周辺で検討を進めている。今年度当初予算に詳細設計委託料2100万円を計上。6月に指名競争入札を実施する予定で、年度内に業務を完了させる。工事費は来年度当初予算に計上する見込み。一括発注を想定し、来年度早々にも一般競争入札を公告。早ければ6月議会に諮り契約を締結する。2023年3月の供用開始を目指す。

 芳賀工業団地管理センター周辺は主要地方道宇都宮茂木線南側に面し、町中心部の祖母井地区からのアクセスが良好。また、南側の旧道は路線バスも通っており、交通結節拠点として適地と判断した。

 センター西側のかしの森公園通りを挟んだ南西側には芳賀バスターミナルが立地。敷地内の約60台分の駐車場はパーク&ライド駐車場として利用することを検討している。

 トランジットセンターの敷地面積は、既存の芳賀バスターミナル駐車場の利用も含め4000平方m程度を想定。具体的な整備箇所は今後開かれる検討委員会や設計内容で固めていく。芳賀工業団地管理センター敷地内の場合、センター内の一部施設の解体撤去も考慮する。

 バスとの結節は、芳賀・茂木方面からの広域バスやデマンド交通の乗り入れを見込み3バースを確保。

 自動車の結節は、芳賀方面からの利用を見込み送迎用の一般車両乗降場、一時停車場をロータリー内に配置する。

 乗降場はバス2カ所、タクシー1カ所、一般車両1カ所、デマンド交通(ひばりタクシー)1カ所。各乗降場には上屋(シェルター)を整備する。

 駐輪場は約40台分で上屋を設置。待合所は芳賀バスターミナルに設置してるものと同規模を想定し、トイレを設ける。待合所は、コンサルからの提案があれば内容を検討するという。

 町のトランジットセンターは結節点としての機能確保が重要とし、需要に合わせた施設となるよう整備を進める考え。今後は、トータルデザインの反映や県警などとの協議・調整を図りながら内容を具体化していく。

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