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国土交通省常総国道事務所

国交省常総国道の圏央道利根川橋下り線で下部工2件を近く公告

2021/06/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省常総国道事務所は本年度、圏央道4車線化で利根川橋(下り線)の架設工事を発注する。下部工その1(橋脚6基〔P56~61〕)は公告済みで、工事規模30億円以上のWTO案件により8月27日に開札予定。下部工その2(橋脚2基〔P54・55〕)とその3(橋脚2基〔P62・63〕・橋台1基〔A2〕)は、規模3億円から6億9000万円未満で近く公告となる。そして上部工については、規模20億円以上のWTO案件で、来年1~3月の間に入札を行って発注する。

 新しい利根川橋は河内町と千葉県神崎町を結ぶ長大橋で、2014年度に供用した現橋の下流側に下り線として2車線分建設する。橋長886m、総幅員10・7m、有効幅員10m。

 上部工が鋼10径間連続細幅箱桁橋で、アスファルト舗装は80㎜、合成床版が230㎜。

 下部工が張出式橋脚(P54、55、62、63)と壁式小判橋脚(P56~61)。

 基礎形式は鋼管矢板ウェル(狭幅鋼管矢板基礎、P57~60、口径1400㎜)とSC+PHC杭(P54~56、P61~63・口径1000㎜、A2・口径600㎜)。

 杭の長さと本数については、P54が49m・16本、P55が50・5m・14本、P56が51m・22本、P57が61m・16本、P58が60・5m・16本、P59が61m・16本、P60が64・5m・16本、P61が48m・17本、P62が50・5m・11本、P63が46・5m・11本。A2は51・5m・40本。

 パシフィックコンサルタンツ㈱(東京都千代田区)が設計を策定した。

 下部工その1が8月27日に開札となり、10月までに下部工その2とその3の入札を執行する。上部工(工場製作工3500t、工場塗装工一式、架設工一式、合成床版工9400㎡、附属物工一式、工期約25カ月)は来年1~3月に入札予定。

 その後、東日本高速道路㈱が標識や安全施設などの付属施設工事を発注し、圏央道4車線化供用の目標である24年度までに完成させる計画。

 なお、上り線となる現橋(L630m、W10・5m)は、下部工を清水建設㈱(東京都中央区)が、上部工を川田工業㈱(東京都北区)が施工した。

 上部工形式は鋼7径間連続狭小箱桁橋(変断面)で、下部工形式はP56、63が張出式(矩形)橋脚、P57~62が壁式(小判)橋脚。

 現橋下部工の主な入札参加条件としては、土木1150点以上で、代表構成員1200点以上、その他構成員1150点以上。また、1996年4月1日以降に元請として完成・引渡しが完了したRC造の橋台または橋脚の工事で、基礎形式が鋼管矢板基礎で杭長35m以上の施工実績も求めていた。


【圏央道利根川渡河部。現橋の下流側に新設する】

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