さいたま市の6月定例議会が9日開会し、清水勇人市長が所信表明を行った。市長選の4期目当選後、最初の議会。自然災害に対する備えの一つとして、一時避難所にもなる学校体育館のエアコン設置に注力する考えを強調した。検討課題である本庁舎移転については、「さいたま新都心バスターミナルほか街区」への移転を目指す方針を改めて掲げた。
体育館へのエアコン配備は、都市強靱化の取り組みの一環。合わせて、自然環境の機能を地域づくりに生かすグリーンインフラの活用や、防災アプリの拡充を推進する。
庁舎移転は、合併30周年となる2031年度を実現の目安に据えた。社会のデジタル化などに対応した東日本の交流拠点構築にもつながる重要プロジェクトとして、計画検討を急ぐ。
大宮駅グランドセントラルステーション化、地下鉄7号線延伸、東西交通大宮ルート新設などの進展にも引き続き力を入れる方針を確認した。