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茨城県城里町

公告7~9月 秋着工/道の駅移転へ造成

2024/05/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 道の駅かつら移転整備(第1期工事)を進める城里町は、2024年度に造成工事を行う。本年度の事業費として3億6156万2000円を計上。7~9月に一般競争入札で事業者を選定し、年度内の完成を目指す。25年度に本体工事を行い、同年度内の供用開始を目標としている。供用開始後に既存施設を解体。第2期工事では国道123号バイパス整備の進ちょくを見つつ、西側を整備する。

 対象地は現施設(御前山37)の隣接地とし、河川区域を含めた敷地面積が約1万9000㎡。「移転基本計画」では、第1期の造成工事として東側の初期整備範囲(1万3000㎡程度)を対象に、盛土工、整地工、法面整備工を行う方針。予定設計グランドレベルが29・4m。法面保護工を実施し、洪水による浸食対策を行う。雨水排水計画では、敷地内に雨水排水路や側溝を整備し、皇都川への放流を検討。

 現在の地盤については、那珂川の計画高水位(H.W.L27・724m)から現施設の駐車場でマイナス1・3m、御前山県立自然公園駐車場でマイナス3・3m。家屋倒壊等氾濫想定区域に指定されている。

 建設工事では道の駅本体工事や管理棟、付帯施設の建築のほか、外構工(駐車場、車路、歩道)、給排水設備工、電気設備工(受変電設備、屋外照明、EV車急速充電設備、非常用自家発電設備等)を予定している。新施設の建物に関してはS造2階建て、延べ床面積1712㎡を想定。直売所棟1080㎡程度、直売所管理棟550㎡程度、キャンプ場管理棟80㎡となる見込み。

 付帯施設の主なものとして、事務所(149㎡)や更衣室(26㎡)、防災備蓄倉庫(30㎡)を計画。駐車場台数については130台程度を整備していく。インフラ関係では、受水槽(7650L)、集中プロパン、キュービクル式受変電設備の整備や下水ルートの変更等を検討。

 新施設の供用開始後に現施設の解体を実施し、第1期工事が完了する。建物に関してはW造平屋、床面積673㎡となっている。

 その後、第2期工事として西側(約6000㎡)を対象に、ふれあい広場オートキャンプ場および駐車場の整備を進めていく。管理棟(60㎡)やオートキャンプ場(8・5m×10m)29区画、フリーサイトを整備する。隣接地には芝生広場を配置するほか、ドクターヘリポートの導入を検討。基本・実施設計を23年度に戸頃建築設計事務所(水戸市)がまとめた。



【移転する道の駅かつら】

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