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栃木県益子町

益子町、役場空調更新5月に公告、工事費3.5億円可決、7月着工へ

2024/04/27 栃木建設新聞

 益子町は26日、臨時議会に役場庁舎の空調設備と受変電設備、発電機などの改修工事費3億5000万円、工事監理委託料407万円の補正予算を提出し承認を得た。発注は一般競争で5月連休明けにも公告。参加要件は単体またはJVの県内業者を想定。JVの場合は町内業者の活用を求める。工事契約は6月議会承認案件となり着工は7月を予定。年度内の完成を目指す。

 空調は電気式パッケージエアコン約80台を導入。執務スペースがビルトインタイプ、議場は壁掛け式。執務スペースは既存の空調吹き出し口を活用する。総務課で集中管理し、各フロアを部分的にON、OFFの切り替えができる仕様とする。

 既存の空調は夏季がチラーユニットで冷却。冬季はボイラー熱源。役場完成当初の設置で耐用年数を超過。改修でチラーユニット、ボイラー、排気ダクトを撤去する。

 発電機は各フロアのサーバー機器への給電と各課パソコン1台が起動できる最低限の容量を確保。

 受変電設備は空調更新に伴い屋外キュービクルを増設。概要は3φ300KVA+1φ75KVA+スコット50KVA。受変電・自家発電設備も更新することで災害時拠点としての防災対応力を強化する。

 このほか、2階会議室の排煙設備の改修も予定している。

 設計は大森一級建築士事務所に委託。12月に設計がまとまり、環境省の地域レジリエンス事業の活用を含めた事業費を試算。補助事業を活用すると太陽光パネルの設置などで事業費が増加。町の財政負担も増え活用は困難と判断。改修メニューを最小限にとどめた。

 役場庁舎は1977年の完成で築45年以上が経過。S+RC造3階建て延べ3808平方m。役場庁舎の大規模改修はこれまで19~20年度に耐震補強工事、21年度に照明LED化、22年度に屋上屋根防水工事を実施している。

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