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群馬県西部農業事務所農村整備課

県西部農業事務所農村整備課稲木一秀課長就任インタビュー

2024/05/02 群馬建設新聞


前橋市出身で、前橋市在住、7月25日生まれの57歳。東京農業大学第二高校、東京農業大学農学部農業工学科を卒業し入庁した。好きなお酒はビールで「プレミアムモルツとエビスをよく飲んでいる」という。自身の性格について、大学時代に空手に取り組むなど体育会系で「あいさつと礼儀を重んじる」と話す。

西部地域は2002年以来2度目の就任。「22年ぶりの当地域はさまざまなインフラ整備が進み、現場へ赴く際のランドマークも変化して戸惑う一方で、久しぶりに地域の農業農村風景に触れ、懐かしさを感じている」と話す。また、同事務所は、職員数が最も多く、若手職員とベテラン職員のバランスも良いため「さらに若手とベテラン職員の相乗効果を高めながら、明るく楽しい職場環境のもとで、難しい課題にも積極的に取り組み、地域に喜ばれる事業を展開していきたい」と意気込む。

初めて当地域に着任した00年度~02年度は計画調整を担当し、市町村合併前であったことから19市町村との協議・調整に奔走した。「多くの人との出会いや広域を知ることができて良い機会に恵まれたと思う」と振り返る。また、小日向地区(旧松井田町)の事業化や活性化施設利用に向けた座談会など思い出深いものがある」と懐かしむ。

所管地域について中山間地域を多く抱えていることから農地整備率が低調である中で、藤岡市の水田地帯や富岡市の畑地帯の農地整備を進めてきている。「今後も地域要望に沿った農地整備により農業の収益性向上を図るとともに、整備完了地区では、有機農業等を展開する企業参入が進んでいるため、引き続き情報提供を行うなど地元農家とのマッチングを支援していきたい」と話す。また、地域内には県内農業用ため池の4割が存在し、防災重点農業用ため池も多く、さらには農地地すべり指定地も多く存在することから「計画的にため池等の防災減災対策を推進し、『魅力あふれる地域農業の実現』と『地域防災力の強化』に努めたい」と意気込む。

若手職員へは「現場で多くの人と積極的に交流し、知見を広げてもらいたい」と期待する。また「その際には事業に対する思いや要望を聞き取り、その対応について検討した結果をしっかりと伝えるなど、判断力や合意形成力等を高めてもらいたい」と話す。

県内の建設業界には、次年度の営農に影響が生じないよう農家との調整が重要である中「常に農家に寄り添い、早期の工事完了に努めていただき感謝している」と話し「引き続き、協力体制を強固にし、円滑な事業推進と地震や台風なども含めた有事の際の適時・適切な対応に備えていきたい。また、毎年度、特定家畜伝染病が県内で発生しているため、防疫措置の早期完了への対応にもご理解とご協力をお願いしたい」と呼び掛ける。

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