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茨城県道路建設課

5月中いよいよ公告/大久保町第2トンネル建設

2024/05/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 県道路建設課は、最終処分場建設に伴う約4㎞の新設道路整備にいよいよ着手する。WTO案件になるとみられる(仮称)大久保町第2トンネル本体工事を5月中に一般競争入札で公告し9月議会で本契約の可決を目指す。可決されれば第4四半期に着工し、約30カ月で完成させる。同第1トンネル本体工事に関しては10~12月の公告。約12カ月の工期を見込む。

 新産業廃棄物最終処分場整備に伴う新たな搬入ルート(新設道路)は、L約4km、W9m(車道3m×2、片側歩道2m、路肩0・5m×2)で構成。約120億円を充て、日立市大久保町~諏訪町を結ぶもの。トンネル2カ所の合計が1661mで、第2トンネル1566mと第1トンネル95mの内訳。現地の地質や岩盤の状況を考慮すると、新オーストラリアトンネル工法(NATM工法)による掘削を採用するとみられる。幅員については車道部3m(片側)×2。

 トンネル整備のほか、県道日立常陸太田線の片側歩道整備(上諏訪橋付近~処分場)、局部改良(大平田集会所付近~処分場)、油縄子交差点などにも着手。(仮称)第1号橋梁、同2号橋梁の整備も予定しているところ。新設道路の予備設計はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が手掛けた。

 なお、新たな産業廃棄物最終処分場については、日立セメント太平田鉱山跡地に整備。施設には、オープン型最終処分場の施設構造形式を採用。埋立地面積約9・8ha、埋立容量約244万立方mを想定。株木建設・オカベ・秋山工務店・鈴縫工業・共和化工の5社JVが受注した。

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