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(社)埼玉建築設計監理協会

第24回卒業設計コンクールに大野知事が会場視察

2024/04/24 埼玉建設新聞

 埼玉建築設計監理協会(神田廣行会長)が主催した第24回卒業設計コンクールの会場となったさいたま市内の埼玉会館へ23日、県の大野元裕知事が視察に訪れた。当日は県知事賞を受賞した菅野大輝さんや準埼玉賞に輝いた池見紀乃さんら受賞者が会場へ集まり、作品の趣旨や込めた想いを大野知事へ伝えた。大野知事も「新しい視点が入るとおもしろい」とそれぞれの作品に関心を示した。

 同コンクールには今回、12大学から県内が舞台の26作品、地域を問わない自由作品が14の計40作品の応募があった。主催者は「私たちが思っていた以上に時代を先取りした意欲ある卒業設計作品が応募された」と評価した。

 大野知事は最初に、県知事賞に選ばれた菅野大輝さんの作品「額縁から見る-建築の作品化による街道沿いの分散型展示廊-」のもとを訪れ、菅野さんから作品について説明を受けた後、知事賞の賞状と目録を菅野さんに手渡した

 菅野さんは上尾市在住。工学院大学建築学部建築デザイン学科の樫原研究室で学び、今年3月に卒業した。「最寄り駅が桶川駅で、小さい頃から桶川のお祭りに通っていた。桶川宿の建築物で何かできないかと思ったことが、卒業設計のきっかけ」と語った。建築を共に学んだ学生は大学院を選ぶ人も多かったというが、菅野さんは「実務経験を積みたい」と就職の道を選び、4月から東京都内の設計事務所で働き始めた。副賞の海外研修旅行については、スペインのサグラダファミリアや、今回の知事賞作品を制作するうえで影響を受けたというフランスのラ・ヴィレット公園など「ヨーロッパ建築を実際に見たい」と目を輝かせた。


写真=県知事賞に選ばれた菅野大輝さん(中央)

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