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(社)埼玉県測量設計業協会

埼測協が設計技術研修会開催

2024/04/22 埼玉建設新聞

 埼玉県測量設計業協会(及川修会長)は18日、本年度の設計技術研修会を、さいたま市内のプラザウエストで開いた。当日は会員企業の技術責任者を中心に50人を超える参加者が集まり、パンウォール工法や賛助会員の最新動向について理解を深め、技術向上に努めた。

 この研修は毎年、技術調査委員会(三村幸正委員長)が、会員の技術力向上を目的に開催。会員の関心があることや、技術力向上につながるテーマを設定して毎年開催しており、今回は設計部会が担当した。冒頭、主催者を代表して笠原俊也副会長は、参加者や講師に感謝の言葉を述べた後、能登半島地震で大きな被害が出た輪島市を3月に訪問したことについて、「発災から2カ月経過していたが、ほとんど片づけられる状況にはなっていなかった。道路が崩落するなど被害が非常に大きく、道路の復旧工事が続いていた」と述べ、「災害が発生した際にはわれわれも貢献していかなければならない」と決意を新たに、研修を有意義なものとしてほしいと呼び掛けた。

 研修会の内容と講師は、①省人化・省力化を実現した安全性の高い地山補強土パンウォール工法について(パンウォール工法協会・村瀬安彦氏)②山間部・狭隘部での道路拡幅について(高見澤・高橋集人氏)③主要な道路製品の紹介(日東・金子博之氏)④MC防水壁工法について(丸栄コンクリート工業・白本哲也氏)⑤ビオグリーンⅠについて(千葉窯業・城丸和典氏)。そのうちパンウォール工法は、地山補強土の一種で、補強材へのストレスなく、比較的小規模な崩落防止や急勾配法面の補強対策、仮設法面補強対策等で用いられることが多い。同協会によるとこれまでに全国で1298件38・4万㎡以上の施工実績がある。村瀬氏は、他の地山補強土工法との違いやメリットを示し、災害復旧や防災関連の適用事例を示した。

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