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栃木県道路整備課

県道路整備課、主要事業 国庫190億円で3事業推進、119号上・中鉢石町で電共設計、新規は293号西

2024/05/02 栃木建設新聞

 県道路整備課は、国庫補助や交付金を活用する2024年度主要事業をまとめた。事業費は3事業で190億6400万円。うち国庫補助は65億2700万円を配分し408号の3バイパスに重点。新規は足利市293号西砂原後町の無電柱化で整備計画を策定。社会資本整備総合交付金は70億4700万円。新規は日光市の461号大渡バイパスで用地調査を進める。防災・安全交付金は54億9000万円。新規は日光市の119号上・中鉢石町で電線共同溝詳細設計や用地測量に着手する。(4面に主要箇所一覧)

 408号宇都宮高根沢、真岡宇都宮、真岡南バイパスは4車線化と主要交差点の立体化を推進。宇都宮高根沢バイパスはJR跨線橋セパレート形式のうち上り線上部製作工を発注。50・9mの単純細幅鋼箱桁(合成床版)で下部工と架設をJRに委託する。

 真岡南バイパスは真岡上三川線との立体化上部工と補強土壁を発注。跨道橋は1径間の単純非合成曲線細幅箱桁で橋長が61m。上下線一体型の幅員18・5m。

 地域連携のうち竜舞足利線は、北関東道足利スマートICにアクセスする1100m(幅員14・5m)を先行整備。5交差点のうちスマートIC分岐と起終点の4カ所に付加車線を設置。24年度は用地測量と物件調査を進める。

 道路メンテナンスのうち藤岡乙女線乙女大橋は橋長370m(幅員12m)の8径間連続鋼細幅箱桁。24年度は右岸側橋台1基と橋脚1基を発注。いずれも杭基礎で逆T式橋台と小判型壁式橋脚を施工する。

 秋山葛生線辺釣橋は起点側300mの狭あい区間を是正し新橋に架け替え。並行する秋山川左岸の丘陵部から流れ出る沢を渡河するボックス工内径5m×5mと新橋の下部工を発注。新橋は19・1m(幅員6・5m)の単純鋼鈑桁。下部工は直接基礎逆T式橋台2基。

 交通安全対策の大子那須線富岡は残る改良工事、無電柱化の294号旭交差点は台帳整備で24年度完了を見込む。

 新規の293号西砂原後町は足利女子高前交差点から北進700m。幅員構成を再配分して両側の歩道に電線共同溝を整備する。

 幅員25mの両側歩道4・5mと路肩0・5mの植樹帯を撤去。歩道3・5mと自転車通行帯1・5mを確保して地上機器と歩道下に電線共同溝を埋設する。占用物件調査や交差点隅切り部の用地補償を踏まえ25年の工事発注を見込む。

 社会資本整備交付金のうち拠点間の連携・交流の293号楡木バイパスⅡ期は現道交差点付近の調整池工事。東北道アンダー部はネクスコ東日本との協定に基づき設計を進め工法を固める。

 小山環状線粟宮アンダーはJR東日本影響部の軌道直下部の設計・施工をJR委託。概略設計を踏まえ工法を検討。県はアンダー部の予備設計を実施済み。一般部の用地調査・補償の進ちょくを図る。

 461号大渡バイパスは旧宿場の風情を残す狭あい区間を回避。市道大渡~川室線との交差点から北進し鬼怒川の大渡橋手前で現道に合流する1020mのバイパス。幅員は片側歩道の12mで、用地補償に備え用地調査を実施する。

 防災・安全交付金は線形改良や通学路の歩道整備などに重点化。293号仁神堂は工事着手を視野に用地の進ちょくを図るほか、さくら市の鹿子畑は用地測量を進め用地補償に着手する。

 新規の119号上・中鉢石町は下鉢石町工区から続く西進420m区間。電線共同溝の詳細設計や用地調査を実施し用地補償に備えていく。整備は歩道を両側に1m拡幅し17mを確保。電線類地中化や歩道美装化によるバリアフリーを実施。観光客など歩行者・自転車の安全で円滑な通行を確保する。

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