記事

事業者
民間建築情報

【東武鉄道設備投資】24年度は403億円を投入/鉄道立体化と災害対応など

2024/05/01 本社配信

 東武鉄道(東京都墨田区)は4月30日、総額403億円を投じる2024年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。鉄道立体化の推進、自然災害への備えの強化、ホーム柵整備の推進、駅舎のリニューアル・橋上化などを進める。

 鉄道立体化は沿線4カ所で、いずれも地元の都市計画事業として連続立体工事を推進している。

 とうきょうスカイツリー駅付近高架化は、とうきょうスカイツリー~曳舟駅間で、下り線高架橋工事を推進する。春日部駅付近高架化は、一ノ割~北春日部駅間、八木崎~藤の牛島駅間で、東武スカイツリーライン上り仮線切替え工事、下り仮線工事を進める。大山駅付近高架化は下板橋~中板橋駅間で、引き続き工事着手に向け設計業務・準備工事などに取り組む。清水公園~梅郷駅間高架化は、事業完了に向け高架下整備などを実施する。

 自然災害への備えの強化は、高架橋柱等耐震補強を東武スカイツリーラインの小菅~五反野駅間、谷塚~北越谷駅間、東武アーバンパークラインの新鎌ケ谷~船橋駅間で実施。法面補強は東武スカイツリーラインの北千住駅構内・小菅~五反野駅間と東上線の成増~和光市駅間で行う。

 踏切の安全性向上へ全方向型踏切せん光灯への更新50踏切、詳細な検知が可能な踏切支障報知装置の新設4踏切、AIを活用した踏切道内滞留検知装置の新設4踏切。東武スカイツリーラインは北越谷~大袋駅間、武里~一ノ割駅間、東上線のときわ台~上板橋駅間、鶴瀬~ふじみ野駅間で行う。

 駅舎リニューアルは▽東武スカイツリーライン・武里駅▽伊勢崎線・久喜駅▽日光線・新古河駅▽東武アーバンパークライン・江戸川台駅▽東上線・武蔵嵐山駅―の5駅で実施。SLが走る観光路線の鬼怒川線各駅は、レトロ調をコンセプトに統一的な駅施設の整備を進める。

 駅舎の橋上化は東武アーバンパークラインの初石駅で、千葉県流山市の支援を受け、新駅舎整備工事を実施する。

 ホーム柵(可動式)整備駅は▽小菅駅▽梅島駅▽草加駅(2・5番線)▽蒲生駅▽越谷駅(1・4番線)。ホーム柵(可動式)工事実施駅は▽西新井駅▽高柳駅▽新鎌ケ谷駅▽東武練馬駅▽下赤塚駅▽成増駅▽ふじみ野駅▽上福岡駅。ホーム柵(固定式)整備駅は▽豊春駅▽江戸川台駅▽増尾駅▽逆井駅▽六実駅▽塚田駅。ホーム柵(固定式)工事実施駅は新船橋駅。

 このほか、エレベーターの新設を朝霞台駅(25年度完成予定)、発車案内表示器を藤の牛島駅に新設。列車接近表示器は▽一本松駅▽西大家駅▽川角駅▽武州長瀬駅▽東毛呂駅▽越生駅に新設。バリアフリートイレは北大宮駅で整備する。さらに駅トイレリニューアル、内方線付き点状ブロックの整備、ホームと車両乗降口の段差・隙間縮小などに取り組む。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら