記事

事業者
群馬県東部農業事務所農村整備課

東部農業事務所の勝又課長インタビュー

2024/05/03 群馬建設新聞

桐生、太田、みどり地域の印象には「大規模かんがい施設が整備された水田地帯から藪塚の畑地帯、中山間地域まで多様な地域であり、場所により課題が大きく異なる地域だと感じている」と話す勝又課長。今年度は農地の湛水被害対策および農業用ため池の防災工事を重点的に進めていく方針で「ため池特措法の期限である2031年3月までに防災重点農業用ため池の防災工事を完了させなければならないため、各ため池の防災工事を行うための課題を早急に解決しなければならない」と意気込んでいる。

東部農業事務所農村整備課は初めての勤務であり、まずは地域をくまなく回り、現地の状況を詳しく把握した上で、環境負荷低減・資源循環型農業の実現に向けて農業農村整備事業での対応を模索していく。

入庁以来、畑のほ場整備や畑地かんがい施設の整備、農業用水の整備、農道や営農用水整備などの工事を担当してきた。どの現場でも、施工業者の方にいろいろなことを教わり、その中でも畑の区画整理事業では、地権者からのクレームに、施工業者の方が一緒に対応していただいたので、とても心強かったことが印象深いという。

「農業農村整備事業は農業者や地権者等からの要望等調整することが多く、工事を完成させるのに手間のかかることがあるが、監督員を中心として調整し、農業者や地権者等だけでなく、施工業者も納得できる工事の完成を目指したい」と目標を語る。

近年では、豚熱や鳥インフルエンザが県内でも発生し、その都度群馬県建設業協会と群馬県農村整備建設協会会員の建設会社の方々にご協力いただき迅速な家畜防疫処置が行われている。過酷な条件の中で、対応いただいている建設会社の方々には頭が下がる思いだと建設業への感謝の想いを持っている。

事務所での働き方については、今は人それぞれにあった働き方をそれぞれが選べる時代であるので、押しつけるのではなく、それぞれが自由に働き方を選択できるよう職場環境を整えていきたいとし、若い職員には従来の枠にとらわれることなく自由な発想で新しいことにチャレンジしてほしいと挑戦を促す。「自分としては仕事を進めるために、なるべく根拠を確認することを心がけているという。なぜこれをやらなければならないのか、これを行ったことによりどんな効果があるのかを自分なりに咀嚼しておかないと、他の人に説明できないから」と話す。

最近は息子が家に置きっぱなしにしているバイクがあるので、メンテナンスを行い走れるようにして、バイクでのツーリングを計画していると笑顔も見せた。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら