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栃木県さくら市,栃木県塩谷町

さくら市と塩谷町、上河内SA~矢板ICにSICを、県土整備部に意向伝える、行政境の今市氏家線に

2025/03/19 栃木建設新聞

 さくら市の花塚隆志市長と塩谷町の見形和久町長、さくら市・塩谷郡選出の小菅哲男県議会議員は14日、県県土整備部を訪問。谷英夫部長に上河内スマートIC~矢板IC間に新たなスマートIC設置を目指す意向を伝えた。設置箇所は、両市町行政境の主要地方道今市氏家線との交差部を想定。県土整備部は県道拡幅などのバックアップを了承し、事業化までの具体的な手続きの流れを説明した。今後は6~7月の関東地方整備局相談会で設置の意思を表明。早期事業化に向けた勉強会への参加、計画検討・調整などを進めていく。

 見形町長は「スマートICがあったら良いという話は以前からあった。ぜひ県からの協力いただけるとありがたい」と要望。

 花塚市長は「さくら市にはICがない。欲しいという思いは常にあった。蒲須坂工業団地南側への産業団地開発、駅前開発を進めるためにもICは大きな弾みになる。早期の開通を目指し計画を後押ししてもらいたい」と続けた。

 谷部長は「市や町からの要望をカタチにするのが県土整備部の仕事」と歓迎。最終的な目標は5㎞間隔で設置したいと答えた。

 小菅議員は「5㎞間隔だと目的地に行く選択肢が広がり、利便性が高まる。東北地方に続くメインの高速道路に塩谷町やさくら市の看板が出るだけで認知度が違ってくる。観光誘客に向け、市町の名前が理解されることが重要」とした。

 上河内スマートIC~矢板IC間は約9・3㎞。設置箇所は中間地点でさくら市、塩谷町の行政境にもなっている今市氏家線。東北道をオーバーパスする箇所に本線直結型のスマートIC設置を目指す。設置予定箇所付近の東北道には使われていないバスベイがあり、上り下り車線とも余裕幅のある路側帯となっている。

 役割分担は料金所から高速道路側はネクスコが担当。料金所から手前は自治体、アクセス道路となる県道拡幅は県が担う。

 県は類似例にダイレクトインターの足利スマートIC(事業費約37・6億円)を提示。経緯や要望状況などを説明し、救急医療機関へのアクセス向上や観光振興など早期事業化には理由が重要と説いた。

 谷部長は「さくら市の蒲須坂産業団地開発は好材料。塩谷町もSICを契機に開発を計画してもらいたい」と促した。

 小菅県議は「高橋克法国土交通副大臣も賛同。勉強会などの間隔を狭め、5年で開通させたい」と話した。

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