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群馬県安中市

25~34年度上水道施設整備 人見副配水池新設など

2025/04/17 群馬建設新聞


安中市は2025年度~34年度に計画する施設の新設・更新・改修事業箇所などを明らかにした。人見副配水池築造事業のほか◇川久保配水池更新事業◇二軒在家配水池更新事業◇人見送水管更新事業◇久保井戸浄水場改修事業◇坂本浄水場再構築事業--を盛り込んだ。また、官民連携手法における委託範囲拡大、マイクロ水力発電の導入可能性、AIや人工衛星を活用した漏水調査に関する検討を行っていくことなどを位置付けた。

人見副配水池築造事業は、今後大口需要者による水需要の増加が見込まれることから副配水池を新設するもの。31年度~34年度の4カ年で事業を進める計画。1977年に完成した既存の人見配水池は松井田町人見地内にあり、PC造、容量は5100立方mの規模となっている。

川久保配水池更新事業は既存配水池の老朽化に伴い、移転整備を行うもの。2025年度に詳細設計、26年度は築造工事、付帯工事、27年度については既存配水池の解体工事を計画している。川久保配水池更新設計業務委託料として、当初予算で200万円を計上した。新たな配水池は白髭神社(松井田町原226)付近の敷地約2300㎡に整備する計画となっている。工事に当たっては既存配水池を使用しながら行う。既存の配水池は1968年の完成。RC造で縦横約14m、深さ4m、容量790立方mの規模となっている。

二軒在家配水池更新事業については69年に整備した既存配水池が老朽化していることから実施する。2032年度~34年度の3カ年で事業を進める予定。既存の二軒在家配水池はRC造で、容量は790立方mの規模となっている。

人見送水管更新事業は今後の需要増に伴い、久保井戸浄水場から人見配水池までをつなぐ送水管の重要性がさらに高まることからルート変更を考慮し布設替えを行うもの。28年度、29年度の2カ年で事業を進める方針。

久保井戸浄水場改修事業では今後想定される災害リスクに備え、浄水池などの浸水対策および耐震化を計画している。27年度、30年度、34年度にそれぞれの対策に向けて事業を実施する。

坂本浄水場再構築事業については既存浄水場の老朽化に伴い、緩速ろ過池を更新する。29年度~34年度の6カ年で事業を進める方針。

官民連携手法における委託範囲拡大に関する検討ではDBOやPFIなどの官民連携手法の事例などの調査を実施。受託事業者の創意工夫や技術力が発揮されるような委託方法の導入の可能性や改善効果について検討する。

マイクロ水力発電導入可能性は配水池までの標高差を利用したマイクロ水力発電の可能性について検討を行うとしている。

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