下條村が2025年度に計画する主な事業をまとめた。継続的に進めてきた複合施設「いきいきらんど下條」の大規模改修は、秋の発注を予定。工事予算額は6380万円。本年度で事業は完了する。道路新設改良事業は3路線の工事費1億7000万円、道路法面防災工事費は2カ所の工事費約1億5000万円を確保。早いものは5月にも入札が行われる。
いきいきらんどの改修はプール周り、天井、サッシなどを対象に計画。10月ごろに着工し、本年度内に完了させる。設計担当は白子建築設計事務所(飯田市)。
道路新設改良事業の対象3路線の発注見通しは、山二地区・村道23号線の舗装改良(概算数量L200m)を5月、合原地区・村道212号線の拡幅改良(同L70m、水路改良を含む)を6月、北平地区・村道312号線の拡幅改良(同L50m、水路改良を含む)を9~10月に予定している。
道路維持修繕工事には2億4500万円の予算を計上。このうち2カ所の法面防災工事に約1億5000万円を充当する。大久保地区・村道55号線の吹付法面の更新は5月、小松原地区・村道51号線の路肩ブロック積の更新は6月の発注を予定している。
橋梁維持修繕費は6502万円。このうち工事費は3500万円で、田次橋(鋼橋、1978年架設)について、ひび割れ補修などを実施する。発注予定時期は5~6月。詳細設計業務は長姫(飯田市)が担当した。このほか3橋の詳細設計(予算額1950万円)、15橋の定期点検(同750万円)を計画している。
■図書館隣にコインランドリー
また、村内唯一のコインランドリーが閉鎖されたことを受けて、災害対応型コインランドリーを図書館北側に整備する。災害時には電源や水道の供給など住民支援の一拠点として機能させる。予算額は7240万円。建物は平屋約50㎡、駐車場は10台分程度を想定。用地の一部は山を削り確保する。これから造成工事の設計業務を下伊那郡土木技術センターへ委託し、造成工事は夏ごろ、建物工事は冬前の発注を見込む。
村営住宅改修には2250万円の予算を確保。集合住宅1棟(第9メゾンコスモス)と小学校東側にある戸建て住宅1棟の計2棟を対象に予定する。
また、9月末の竣工を目指し建設が進む第12メゾンコスモス(施工者はヤマウラ)の敷地上段に防災倉庫を整備する。予算額は3630万円。用地造成工事については5月7日に指名競争入札を行うとし、指名各社へ通知済み。倉庫はコンテナ型で、設置工事は10月ごろを見込む。なお、村が整備する防災倉庫はこれが3基目となる。
このほか武道センターへの空調設備整備(工事予算額2750万円)や親田沢ほかの河川改修工事(同2500万円)を予定している。