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栃木県高根沢町

高根沢町、事業費3.9億円 宝積寺東部都市再生計画、雨水対策、公園広場を整備

2025/04/18 栃木建設新聞

 高根沢町は、宝積寺東部地区の都市再生整備計画事業に着手する。計画期間は2025~29年度。全体事業費は3億9300万円で、うち基幹事業が3億8800万円。基幹事業は雨水対策としての町道346号線の浸透槽や貯留槽の設置、旧駅東児童公園への地下式雨水浸透施設整備など。雨水浸透施設上にはにぎわいの場の整備を計画し、公園機能を移転する。今年度は346号線の設計や雨水浸透施設の設計・施工に着手。346号線は26年度以降に着工し、28年度の完了を目指す。にぎわいの場は地元の合意が得られ次第、順次設計・施工に着手していく。

 JR宇都宮線宝積寺駅東側に位置する既成市街地。道路整備や改良が進んでおらず大雨時に冠水など災害が発生。安全安心なまちづくりのため早急な対策改善が求められている。

 事前防災対策の雨水浸透設備、安心安全な通行確保のための道路、宝積寺駅周辺の公園や広場の整備で、安全で利便性の高いにぎわいのある都市環境を創出する。

 346号線は役場前から約700m北西側の延長126mを整備。幅員は4m程度。事業費1億5500万円。大雨時に冠水被害が発生しており、雨水対策で道路通行や生活の防災機能を確保する。

 雨水浸透施設は容量2000立方mをベースに貯留式を検討。事業費は雨水浸透施設が1億5300万円、にぎわいの場が4000万円。旧駅東児童公園は宝積寺駅東口のロータリー東側に位置する1200平方m。地形が低く水はけが悪いことから降雨時に雨水が集中。公園として機能しないため、現在は溜まった水をポンプでくみ上げ少しずつ排出している。

 公園機能は東口駐輪場北側の緑地(2500平方m)へ移転。緑地には要望を聴取し遊具を設置する。事業費は3500万円。事業期間は27~28年度。

 このほか、基幹事業に案内板2基と看板3基の設置が28年度計画に盛り込まれており、設置箇所は未定。公共施設の位置やアクセスを示す案内板の設置で来訪者が安心で便利に移動できる通行環境を創出する。事業費は500万円。

 提案事業費は29年度の効果分析調査に500万円を充てる。調査の対象は町役場を含む宝積寺駅東側103・9ha。

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