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国土交通省北陸地方整備局(建設)

文科大臣表彰を伝達/災害対策用カメラ改良で

2025/04/19 新潟建設新聞

 北陸地方整備局で17日、災害対策用ネットワークカメラの改良に関する考案で文部科学大臣表彰(創意工夫功労者賞)を受賞した職員への伝達式が行われた。受賞者は前・北陸技術事務所防災・技術課専門官、現・阿賀野川河川事務所満願寺出張所長の川谷勝俊氏で、髙松諭局長から表彰状とメダルが授与された。

 同表彰は、優れた創意工夫による科学技術の考案、改良などに貢献した実績をたたえるもの。災害発生時の被災状況を監視する災害対策用ネットワークカメラについて、災害現場に合わせて多数の資機材の運搬から組立に多大な労力と時間を要していたものを、構成機器をパッケージ化した台車型と背負子型へ改良し、運搬から画像配信までに要する時間を短縮・省力化したことが高く評価された。昨年の能登半島地震や奥能登豪雨の際にも実働し、従来型と比べて作業員数は約71%減、設営時間は約83%低減されるなど作業員の負担軽減、迅速な情報収集・共有に大きな役割を果たした。

 伝達式で髙松局長は「北陸地整では2年ぶりの受賞で、同じ整備局で働く職員にとっても喜びであり誇り。あらためて受賞のお祝いと感謝を申し上げる」と述べ、今後のさらなる技術研さんに期待を寄せた。 川谷氏は「栄誉ある賞をいただきありがたい。諸先輩方が行ってきた技術であり、多くの方々の協力や経験があって今回の改良につながっているので、そういう方々にも御礼を申し上げたい」と喜びを語るとともに「(能登半島地震などでは)省力化を行うためのパッケージ化が功を奏して展開まで速やかに時間を短縮することが実証できた。より迅速な情報収集活動に効果があったと思っている」と話した。

【写真=表彰状とメダルを手に記念撮影】

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