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宇都宮市、冒険活動センター第1期大規模改修、管理、ワーク棟で空調更新工事、体育館棟は空調設置へ設計

2025/04/29 栃木建設新聞

 宇都宮市は、冒険活動センター(篠井町)の第1期大規模改修工事を計画している。今年度は宿泊研修棟A棟、炊事場3棟、屋外便所、管理棟、ワーク棟の改修工事、体育館棟の空調設置実施設計に着手する。宿泊研修棟A棟はデッキやセンターホール床の修繕、畳張り替え、トップライト更新、炊事場は屋根の張り替え・拡張、屋外便所はスロープ設置、管理棟は外部建具や空調設備の改修、ワーク棟は空調やエレベーターの改修を実施。A棟は休業せずに7~9月の夏と冬に工事を分割。炊事場と管理棟の外部建具、屋外便所は9~11月に施工。管理棟の空調は7~9月、ワーク棟は6月までに発注し、いずれも工期は2カ年。

 体育館棟は空調の規模や形式を今年度の設計で固め、2026年度に着工する。第2期大規模改修は28年度以降を視野に入れている。

 当初予算は冒険活動センター整備に1億8717万6000円を計上。整備費は体育館棟空調設置実施設計に330万9000円、宿泊研修棟A棟デッキ改修工事に4483万円、管理棟・ワーク棟空調設備改修工事に5524万2000円を配分。

 25~27年実施計画では第1期大規模改修事業に6億1200万円を見込んでいる。

 宿泊研修棟はA~Cの3棟で構成。B棟とC棟は26年度にデッキやセンターホール床を修繕し、畳を張り替え、トップライトを更新する。A棟は公告済み。いずれも畳は8部屋あるうち、和室2部屋を張り替える。

 炊事場3棟の屋根は外側半分を張り替え、可動式の屋根を設置する。利用者の受け入れを止めないよう、1棟ずつ工事を進める。屋外便所は車いすが利用できるようスロープを設置する。

 管理棟の外部建具は老朽化した木製の窓や扉を改修。管理棟とワーク棟の空調は不具合が発生しているため、形式は既存のものから変更せずに更新。管理棟はファンコイルユニット型、ワーク棟はエアハンドリングユニット型を導入している。

 今年度は機械の製作に充て、26年度に更新する。ワーク棟のエレベーターは保全のため更新。定員は5~6人程度。体育館棟空調は熱中症対策のため設置する。

 宿泊研修棟は3棟各木造2階建て493・22平方m。炊事場は3棟各木造182・49平方m。屋外便所は木造59・31平方m。管理棟は木造2階建て1781・66平方m。ワーク棟は木造2階建て1590・45平方m。体育館棟は木造平屋建て779・37平方m。すべて1996年築。

 冒険活動センターは篠井富屋連峰西側、うつのみや平成記念子どものもり公園内の宿泊施設。未来を担う子どもたちへの豊かな自然と触れ合う体験の場の提供で、健全な成長を促して市民の野外でのレクリエーション活動を推進するため96年7月に開所した。市立小学校の宿泊学習に活用されており、一般の利用も受け入れている。

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