農政部農村整備課は2020年以来6度目の就任となり、県内全ての地域で勤務したが最も多い勤務地となる。県全体の農業農村整備事業をけん引していく役回りであるため「各地域としっかりと連携し、地域の要望に応えられる生産基盤整備と防災減災対策等を進め『魅力あふれる地域農業の実現』と『地域防災力の向上』に努めていきたい」と意気込む。
本年度の事業計画と今後の展望について、群馬県農業農村整備計画2020が本年度、計画最終年度を迎えるため「実績の評価・検証結果に加え、新たな『食料・農業・農村基本法』等に掲げる『環境負荷低減・資源循環型農業』や『農業生産基盤の整備・保全』に注視し、次期農業農村整備計画を策定していきたい」と展望を示す。
これまでに携わった思い出深い仕事に、初めて設計書を作成し現場監督を務めた赤城西麓の畑地帯総合整備事業を挙げ、同事業には「2度、5年間担当し、事業量、事業費が最盛期であったが地元との熱意に乗じてやりきれた感がある。現在は本県を代表する高原野菜の産地となり携われたことを誇りに思う」と振り返る。
若手職員へは「できる限り現場へ出かけ、知見を広げてもらいたい」と話し「地元の方々との積極的な交流やその対応において、判断力や合意形成力等のスキルアップを目指してほしい。また、国や市町村とのつながりをより深く築いていただきたい。全てにおいて感謝する気持ちを大切にしてほしい」と話す。
県内の建設業界には先んじて「年明けから年度始めにかけて前橋市内の農場で発生した豚熱に係る埋却作業への迅速な対応にお礼申し上げる」と感謝の言葉を述べる。さらに近年、自然災害の頻発化・激甚化が顕著であるため「建設業の方々との協力体制を強固にし、有事の際の適時・適切な対応に備えていきたい」と話す。また、農村整備事業は一般の公共事業と違い、農家との調整が重要である中で「次年度の営農に影響が生じないよう、常に農家に寄り添い、早期の工事完了に努めていただき重ねて感謝する。引き続き、円滑な事業推進に向けてご理解とご協力をいただくとともに、県若手技術者への技術的な指導・助言もあわせてお願いしたい」と呼び掛けた。
趣味は野球。現在2チームに所属しているが「さらに還暦一歩手前で還暦チームからの誘いに乗ってしまった」と笑う。しかし「右肩の状況があまりよくないため無理せず、プレーしたい」と話す。野球観戦も好きで「昨年は10回ほど推しの埼玉西武ライオンズを応援にベルーナドームへ足を運んだ」という。
課内の雰囲気づくりについては「若手技術職員も多く、若者に負けない気持ちを保ちながら、明るく楽しい職場環境のもとで、若手職員とベテラン職員の世代融合による相乗効果をうまく生み出し、難しい課題にも一丸となって取り組んでいきたい」と意気込む。