取手市は「学校教育系施設個別施設計画(長寿命化計画)」の改定を行った。計35施設を対象に、2033年度までの9年間における整備スケジュールを策定。直近では、取手東小学校(吉田地内)の体育館長寿命化改修に向け、本年度に実施設計を委託。工事は26年度に行う。桜が丘小学校(桜が丘地内)ほか6校の改修工事については、3カ年で設計・施工(1年目=設計、2年目=校舎、3年目=体育館・武道場)と進める計画。
計画の対象となるのが、市内の小学校14校、中学校6校、給食センター1施設、各小学校の放課後子どもクラブの計35施設。全体的な整備方針として、学校施設の長寿命化を推進。用途廃止となったプールについては今後の利活用を検討する。また、各校の給食室と学校給食センターは当面の間、機能を維持。学校施設と複合して設置している放課後子どもクラブ室は、学校施設の改修・更新に合わせて施設の最適化を検討していくとした。
実施計画においては、今後10年間の整備スケジュールを提示。取手東小学校(吉田400)に関しては、体育館の長寿命化に向けた実施設計を年度内にまとめ、26年度に工事を行う見通し。設計費として1080万円、工事費は4億3000万円を見込む。体育館の構造がRC造2階建て、延べ床面積924㎡、1977年度の建築。老朽化により、外壁、内部仕上、電気設備、機械設備のいずれも広範囲に劣化が見られる状況。
2026年度には他に、小中学校の職員室・特別教室等の空調設備改修工事を実施。藤代南中学校(中田880)の防球ネットや取手小学校(東5-3-1)のテレビ共同受信施設についても修繕する予定だ。
さらに、2700万円を投じ、桜が丘小学校(桜が丘2-17-1)の予防改修に向けた実施設計をまとめる。工事は校舎が27年度、体育館は28年度に施工。工事費に関しては校舎が6億6000万円、体育館は2億4000万円と試算している。
取手小の予防改修工事、藤代中ほか5校の長寿命化改修工事についても同様に、初年度に設計をまとめ、2年目に校舎、3年目は体育館・武道場を施工する流れとなる。
各校の整備スケジュールについては▽取手小学校(東5-3-1)=27~29年度▽藤代中学校(椚木1343)=28~30年度▽取手第二中学校(寺田5147)=29~31年度、体育館のみ予防改修▽寺原小学校(井野台5-14-1)=30~32年度▽永山中学校(下高井2311)=31~33年度▽取手第一中学校(吉田470)=32~33年度、校舎のみ-で計画。
改修に当たっては、構造躯体の長寿命化や内外装の更新に加え、必要に応じて空調機の設置や電気容量の増設、LED照明等の導入を検討。また、スロープやトイレ、エレベーターなどのバリアフリー化を推し進めていく。