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茨城県常陸大宮土木事務所

県常陸大宮土木/中丸川で設計、調節池整備/常陸那珂港山方線は上部桁

2025/06/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 県常陸大宮土木事務所が2025年度に取り組む主要事業をまとめた。国道118号那珂大宮バイパスでは、那珂市飯田~中里の区間において用地・調査を実施。水戸外環状道路の常陸那珂港山方線では、JR跨線橋の上部桁製作に着手するほか、用地や調査設計に取り掛かる。海沿いを走る水戸那珂湊線においても用地取得に向けて働きかけを行う。中丸川では、河道改修に向けた調査・設計や、調節池整備に係る工事を予定している。

【国道118号常陸大宮バイパス(那珂市飯田~常陸大宮市下村田)】

 南側区間(那珂市飯田~中里)延長3・6㎞の4車線化に向けて、本年度は用地、調査を実施。事業費には1億6700万円を充てる。同路線は全体延長8・3㎞、幅員28/14mで計画。22年11月には那珂市瓜連~中里の1・5㎞区間が開通し、北側の4・7㎞が供用済みとなっている。

【常陸那珂港山方線(水戸外環状道路、東海村照沼~那珂市向山)】

 東海村船場地内で(仮称)船場跨線橋を新設する。7~9月にも橋梁上部桁製作工事を発注し、およそ12カ月で完成させる。その後はJRと施工協定を結び、工事を進めていく。

 橋梁は橋長32m、幅員25m規模。上部工は単純プレビーム桁橋、下部工がラーメン式橋台2基で構成。基礎工については既製杭で計画している。

 このほか用地・調査設計などにも着手。本年度の事業費は、全体で8億1000万円を試算している。

【常陸那珂港山方線(茨城北部幹線道路、那珂市門部~額田南郷)】

 常陸那珂工区と県北内陸部の連携強化として、17年度に事業着手。延長約2・3㎞、幅員25m/6・5m(暫定2車線)で計画する。本年度には事業費7000万円を執行し、用地・設計に取り掛かる。

【水戸那珂湊線(ひたちなか市磯崎町~阿字ヶ浦)】

 海岸沿いを通る延長約2・9㎞について、幅員が狭小で屈曲した区間の改良を実施する。計画延長のうち、1工区(1350m)の1120mが供用済みとなっている。本年度は用地取得に動き出す。

【中丸川(那珂川合流点から中丸川調整池)】

 浸水被害の軽減対策として1980年度に着手。事業延長7・6㎞のうち、4・2㎞区間が整備済み。本年度は、残る区間で調査や設計等を進める。排水樋管の詳細設計は近く一般競争での発注を予定する。

 調節池整備(L1・2㎞、14・3ha)では、周囲堤整備(7000立方m)や堤体築堤(8000立方m×4)、基盤整備(5000立方m)などの工事を進めていく。本年度の執行額は全体で10億1700万円としている。

国道118号那珂大宮BPは2022年に1.5㎞が供用

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