県大子工務所が進める2025年度の主要事業をまとめた。国道461号防災道の駅整備事業では、造成工事や道路改良を推進。大子拡幅(大子駅~大子橋)では、4億円を充て調査や用地買収に着手する。上岡橋の架け替えについては、本年度から上部工事に取り掛かる。治水対策を進めている久慈川では、各種調査を進めながら堤防整備を実施する。大子広域公園では、斜面遊具の改修工事やオートキャンプ場のキャビン改装工事を実施する。
【国道461号・防災道の駅整備事業】
道の駅だいごに関連して指定された防災道の駅の整備に向けて、本年度は造成工や道路改良を実施。造成工は9月までに公告する予定で、盛土工(5000立方m)などを行う。本年度の事業費には全体で8億3000万円を充てる。事業は24年度末時点で59%の進捗率となっている。
【国道461号・大子拡幅(大子駅~大子橋)】
茨城・栃木の両県を結ぶ本路線は、大子駅から大子橋までの区間において、幅員が狭く秋と冬の観光シーズンには交通渋滞が発生している。本年度は4億100万円を充て、各種調査や用地買収を進める。
路線は延長950m、幅員13~17mで計画。24年度末時点の進捗は19%となる。
【国道461号・上岡橋架け替え】
架設から70年近くになる上岡橋の架け替えに向けて、上部工事および道路改良に着手する。事業費には1億9000万円を予算化している。
上岡橋は橋長65m、幅員が車道8m、片側歩道2・5m。下部構造形式は逆T式橋台、小判型橋脚3基2径間。上部構造形式がPC2径間連続ポステンション中空床版で構成。国道461号を通り、押川に架かる。経年による老朽化により、架け替えを行う。詳細設計は㈱千代田コンサルタント(千代田区)が担当した。
【久慈川河川整備事業】
治水対策として堤防整備のほか、護岸設計や樋管設計、用地測量、用地買収を進める。全体計画は延長5500mで、うち下流側3000mが完成。矢田・池田工区が池田橋から川山橋までの延長2500mで計画している。24年度末の進捗状況は71%となっている。
【橋梁の老朽化対策・耐震化事業】
国道118号を通る西金大橋の高欄取替(上流側)を実施する。工事は7~9月に一般競争で発注する見込み。同橋は橋長178・1m、1972年に完成。2023年度には、ひび割れ補修、断面修復、剥落防止、PCグラウト充填を実施している。
【都市公園整備事業】
供用開始から20年以上が経過する大子広域公園(60・44ha)について、斜面遊具の改修工事やオートキャンプ場のキャビン改装工事(1棟)を実施する。事業費は5000万円を予算化。いずれも7~9月に工事発注の予定となっている。