大月市は猿橋中校舎の大規模改修を計画している。外壁など傷みが目立つ箇所を中心にリニューアルし、施設の長寿命化を図る。年内に概算事業費などをまとめ、2026年度の着工、完成を目指す。全工種を建築一式工事として一括で発注する方針だ。
5月に設計を天野建築設計事務所に委託。履行期間を26年1月までとした。RC造4階建てで、延べ床面積は約5400㎡。建設は1999年で、設計は雨宮建築設計事務所、施工は長田組土木・湯山工務店JVが担当した。2001年には体育館やプールなどが増改築され、長田組土木・田原建設JVが施工した。
校舎は耐震性は確保されているものの築25年程度が経過したため、今回の改修では施設を長持ちさせるよう手を入れる。主な内容は屋上防水、外壁改修、トイレの洋式化など。その他設計をみながら詳細を詰める。
市教委は昨今の建築業者の繁忙から、入札不調による計画の遅れを懸念。多額の事業費が捻出できるタイミングを逃さず工事を実施したい考えを示す。市担当者は業者に対し工事発注時には「ぜひ手を挙げてもらいたい」と呼び掛けている。
なお、市教委は同校改修後、順次他校の大規模改修も計画していく方針。