日立市は、常陸太田市道0139号線整備事業に関連して整備を進める金沢町地内道路について、本年度に切土工や擁壁工、基礎工などを計画している。工事はいずれも10月ごろの公告を予定。事業費には6億1349万円を予算化した。常陸太田市が進める真弓トンネルの開通と合わせて、2029年度の完成を目指し事業を推進する。
常陸太田市が事業主体となる市道0139号線整備事業は、常陸太田市幡町から日立市金沢町を結ぶ延長5480m(うちトンネル延長2084m)で計画。
金沢町地内道路は山側道路から真弓トンネルの入口までを結ぶ延長450m、幅員8・5m(車道3・25m×2車線、両側路側帯)で整備。整備地は国有林となっているため、用地交渉などは発生しない。
工事は24年度から伐採工事などに着手。現在は鈴縫工業が掘削工(V1万立方m)などを、株木建設が盛土工(V1300立方m)や土工(V4600立方m)、擁壁工(L120m)などを進めている。
本年度には、延長324mで切土工や擁壁工、基礎工など(その1~6)を計画。工事費には6億1205万円を充てる。また切土により発生した残土のストックヤード整備を十王町友部地内(岫山ストックヤード)で実施する。
市道0139号線整備事業は18年度に事業着手。日立市多賀地区と常陸太田市中心部を連絡する東西のネットワークとして、物流や通勤等の日常生活の基盤を支える主要な幹線道路となる。