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全員一丸で活動展開を/建設業の労働災害防止へ建災防県支部が大会

2025/07/25 新潟建設新聞

 建設業労働災害防止協会新潟県支部(建災防、福田勝之支部長)は23日、第59回新潟県建設業労働災害防止大会を新潟市中央区のANAクラウンプラザホテル新潟で開いた。大会では「安全の誓い」として、墜落・転落、建設機械、斜面崩壊の三大災害防止に関するリスクアセスメントの実施と対策の強化、健康障害防止対策の適切な実施、高年齢労働者の労働災害防止対策推進、各管理者から第一線現場労働者までの階層別安全衛生教育の実施などを重点に、誰もが安心して働くことができる職場の実現を目指し、全員が一丸となって労働災害防止活動に取り組むことを確認した。

 冒頭あいさつで福田支部長は、新潟県内における本年の死傷災害は前年比で減少しているものの、2人の死亡者が出ているため「あらためて安全な作業手順の順守の徹底を」と強調するとともに、熱中症防止対策と緊急時の適切な対応を要請。また本年度は第14次労働災害防止計画および第9次建設業労働災害防止5か年計画の3年度目の中間年に当たるとし「転落・墜落災害の防止に関するリスクアセスメントを実施して、死亡災害の15%減、死傷災害の5%減を皆さまと達成したい」と呼び掛けた。加えて大会を契機に、これまで以上に安全衛生活動を積極的に展開していくことが重要と指摘し「社会的にも重要な役割を担う建設工事関係者が労働災害に遭うことがないよう、関係者一丸となって労働災害防止活動に取り組むことをお願いする」と述べた。

 来賓祝辞では新潟労働局の福岡洋志局長が、本年6月末時点の速報値で、県内建設業における労働災害は死亡者2人(前年同期比1人減)、休業4日以上の死傷者が137人(同9人減)となっていることを紹介し「安全活動を強化、充実してこれ以上、死亡・重篤災害を発生させないことを最重点として取り組んでいただくようお願いする」とあいさつ。さらに、来年度には建災防の全国大会が新潟で開催されることに触れ、大会の成功に向けて協力を求めた。

 表彰式では、優良事業場賞22社、個人功績賞17人、職長賞22人に支部長表彰が贈呈された。さらに、大会では新潟労働局健康安全課の村井千晴課長、こころ元気研究所の鎌田敏所長による記念講演も行われた。

【写真=福田支部長、支部長表彰の授与も行われた】

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