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群馬県地域創生部

基礎調査を公募型プロポ 第2四半期中公示へ

2025/07/26 群馬建設新聞


県地域創生課は、県民会館(前橋市日吉町1-10-1)の廃止に伴い、周辺エリアの利活用も含め、幅広く検討するための基礎調査について、第2四半期中の公募型プロポーザル公示へ準備を進めている。5月補正予算で群馬県民会館エリア利活用検討調査業務委託料3000万円を確保している。基本構想の策定は2026年度に計画している。なお、県民会館は基本的には解体する方針。

基礎調査は県内における文化活動の状況や国内の興業等の潮流について分析を行うほか、国内外の先進事例調査、有識者ヒアリング等を実施し、新たな文化拠点を具体化するための基礎資料を作成する。

基礎調査の具体的内容は◇基礎調査=文化活動や興業等の潮流調査、県内文化施設の立地状況と稼働状況の調査・整理等◇文化拠点としてのニーズ調査・研究=国内外の先進事例調査、県内外の有識者や関係団体等へのヒアリング調査、外部環境調査(エリア周辺含む)等◇コンセプト・方向性の検討・提案=基礎調査や文化拠点としてのニーズ調査・研究を踏まえたコンセプト・方向性の検討、整備費用やランニングコスト比較、解体工事の概算費用等-を計画する。

県民会館はSRC造地下1階地上5階建て、延べ床面積1万3528㎡規模で建設された。設計は岡田新一設計事務所(東京都文京区)が担当。建築工事、電気設備工事、空調設備工事、衛生設備工事は鹿島建設(東京都港区)。エレベーター工事は三菱電機(東京都千代田区)が手掛けた。

整備の検討に当たっては、新時代の新しいハイブリッド型の文化拠点とし、ワイズスペンディングの視点と県民幸福度の向上を両立させることを念頭に進める方針としている。

廃止の理由には県民ニーズの減少や施設存続に多額の改修費が必要となることを挙げている。県はこれまでに県議会の決議等を踏まえ、施設の必要性について、慎重に検討を進めてきた。具体的には◇利用状況分析◇県民アンケート◇前橋市との意見交換◇文化審議会からの意見聴取◇知事による現地視察-などを実施するなど検討を重ねてきた結果、県有施設のあり方見直し報告書の最終報告の方針と異なる要素は認められないと判断した。

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