県は28日、「2025年度優良建設工事等表彰式」を千葉市内のTKPガーデンシティ千葉3階「シンフォニア」で開催した。式典は、知事表彰の優良建設工事・優秀技術者表彰式と県土整備部長表彰の難工事表彰式に分けて行った。優良建設工事・優秀技術者表彰式で熊谷俊人知事は「人口減少社会の中で、老朽化したものを更新していくことについて、非常に重要な局面を迎えている。これからも皆さま方と一緒になって、より質の高いインフラや工事を未来の県民のために造り、残していきたい」と展望した。
優良建設工事表彰受賞者を代表し、あいさつに立った新千葉建設の菊地浩二・専務取締役は「これからも表彰を受賞できるよう、工事内容を熟知し、現場条件に真摯(しんし)に向き合い、完成の出来栄えに満足できる現場をつくっていく」と誓った。
また、優秀技術者表彰受賞者の代表として、同社の橋立直寛氏が「技術のさらなる向上を目指し、若手技術者の育成、後進への指導など、未来ある建設業発展のため、決意を新たに職務にまい進する」と引き締めた。
工夫をもって難工事を完成
難工事表彰式では、四童子隆部長が受賞工事について「市街地の中での交通規制が必要であったり、たくさんの関係者や地域の理解を得ながら、工夫をもって見事に工期内に良い仕事をしていただいた」と評価した。
勝美建設の武内俊勝・専務取締役は、受賞者代表あいさつで「今後も、ますます地域社会に貢献できるよう、われわれ業者が一丸となって精進していく」と力を込めた。
表彰は、良質な社会資本整備の推進と建設技術の向上を図るため、県が発注した請負金額500万円以上で、表彰年度の前年度に完成した建設工事の中から特に優良と認められるものをたたえる。1970年から知事表彰を行っている。
2024年度から、優良建設工事を担当した技術者のうち特に優秀な技術者を優秀技術者として表彰するとともに、県土整備部発注工事のうち社会条件やマネジメント特性の厳しい工事において施工が良好で他の模範とするに足るものを難工事表彰としてたたえている。
今回は、24年度に完成した工事の中から、優良建設工事80件(72社)と優秀技術者34人、難工事26件(25社)を選定した。
優良建設工事表彰では、村樫建設工業と萩原土建が3件、新千葉建設、畔蒜工務店、古谷建設、石浜建設、丸信工業が2件の工事で栄誉。このうち、村樫建設工業、萩原土建、新千葉建設、畔蒜工務店、古谷建設、石浜建設の技術者は、優秀技術者に選定された。
鈴木組と国井組は、優良建設工事表彰と難工事表彰のダブル受賞を果たした。
県からは、優良建設工事・優秀技術者表彰式に熊谷知事、四童子部長、角田秀樹・県土整備部災害・建設業担当部長、井上容子・環境生活部長、板倉由紀子・環境生活部スポーツ・文化局長、鈴木清次・農林水産部次長、 野村宗作・企業局長、井田忠裕・教育次長、青山彩子・警察本部長、また難工事表彰式に四童子部長、角田担当部長、大塚生一・県土整備部次長、増田幸政・県土整備部次長、白壁慶積・県土整備部次長、加瀬孝之・県土整備部県土整備政策課長が出席した。