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栃木県交通政策課

県交通政策課 25年度は概略ルート検討、矢板北BP3㎞を構想

2025/07/30 栃木建設新聞

 県交通政策課は、矢板市の東北自動車道矢板北スマートICと国道4号を結ぶ矢板北バイパス(仮称)のルート検討に乗り出す。区間は主要地方道矢板那須線と一般県道県民の森矢板線交差点を東に分岐。整備中の4号矢板大田原バイパスまで延伸する。概算延長は3㎞。2024年度に将来交通量を推計、25年度には3案程度の概略ルートを検討する。同課によると、バイパスの沿道をどのような土地利用にしていくのか市と調整を進めていく見通しを示した。交通量推計と概略ルートの検討はシー・アイ・エスが担当。

 市の南北を結ぶ幹線道路は東北道、4号、矢板那須線と複数あるが、東西幹線道路は461号だけ。朝夕の通勤時間帯などは461号に交通が集中。渋滞が発生している。

 461号は中心市街地に位置し拡幅整備が困難なため北側に迂回するルートを検討した。将来交通量では15年後の40年度を推計。迂回効果が得られたとしている。

 概略ルートでは4号矢板大田原バイパスの接続ポイントを検討。3案程度に絞り込む。東側から1級河川内川と江川を渡河。両河川の間は丘陵部となっており、ルートによってはトンネルや切り土法面など構造物が想定される。下太田、荒井、針生、土屋がルートの検討地内。

 矢板北バイパスは矢板北スマートICと4号を接続する構想路線。市はバイパス整備の効果として広域幹線道路ネットワーク機能が大幅に向上。矢板北スマートICの利便性が向上するとした。

 矢板北スマートICは21年3月に開通。市都市計画マスタープランで交通拠点に位置付けており、観光・交流拠点にアクセス。大田原市や那須塩原市方面へのアクセスを強化する。

 開通により1日2100台を試算していたが、24年度の1日交通量は900台にとどまっている。

 市は4号との接続効果として市街地を通過する交通量が分散。朝夕の深刻な渋滞解消など整備効果を期待している。

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