県烏山土木事務所は2025年度、81カ所の事業を推進する。事業費は約23億円で道路関係52カ所18億円、河川砂防関係29カ所5億円。荒川・塩谷(三箇)の河道掘削、新屋敷3号沢2基目の砂防堰堤工事に着手。国道293号三輪、那須黒羽茂木線和見は改良工事を発注する。バイパス整備の国道461号大平と急傾斜地崩壊対策の大平Ⅰ-Bは着工を目指し、それぞれ用地取得を進める。都市計画道路3・5・2号山手通り屋敷、宇都宮那須烏山線泉町交差点は用地取得を推進していく。(2面に主要箇所概要)
荒川の三箇は1月に災害復旧助成事業が完了した小倉・藤田工区の上流区間。全体計画は市道の藤田橋(藤田)を下流端、青雲橋(小白井)を上流端とする延長約3800m。標準断面約90m。総事業費約29億円。23年度に着手した。
全体計画の工事概要は築堤8万8000立方m、掘削33万5000立方m、護岸7000平方mなど。河道掘削に着手するのは藤田橋付近。25年度の工事発注は1件でこのほど指名通知した。8月8日に入札する。
293号三輪は全体延長約2940m、計画幅員11・25m。改良工事はさくら市側の3件を8月8日に入札する。那須黒羽茂木線和見は改良工事4件の発注を9月までに予定。計画幅員10m。狭隘箇所の拡幅整備を順次進めていく。
461号大平は、一般県道矢又大内線交差点部を含む狭隘屈曲区間を解消するバイパス整備事業。総延長は約1000m、計画幅員11m。総事業費約13億円で23年度に着手。3カ所に架設する橋梁は詳細設計が完了した。
橋梁は大内川を渡河する西側の1号橋が橋長35・8m(幅員11m)の鋼単純合成鈑桁。中央の2号橋は26・4m(幅員14・55m)のPC単純ポステン床版桁。盛谷川を渡河する東側の3号橋は19・7m(幅員14・2m)のプレテンション方式PC単純床版桁。用地交渉を進めながら1橋の工事着手を目指す。
大平Ⅰ-Bは461号や大内郵便局などを保全対象とし、崩壊土砂防護柵工143mを整備する計画。着工を目指し用地交渉を進める。
大平工区に接続する矢又大内線大内は延長約440m、計画幅員10・25mの現道拡幅。用地補償を進める。
那須烏山御前山線上境は全体延長約840m、計画幅員7・5mの現道拡幅。用地取得と西側の改良工事を推進する。
山手通り屋敷(宇都宮那須烏山線)は那須南病院や烏山高校の西側約600m区間を全幅15mに拡幅。両側に歩道(2・8m)と東側に自転車道(2・4m)を設け電線共同溝も整備する。総事業費は約11億円。24年度に事業に着手し、25年度は用地を取得する。
隣接する南側の市道は、市役所庁舎付近の宇都宮那須烏山線交差部までの区間約470mを全幅18mに拡幅する計画。市が24年秋に用地調査等業務を発注している。
泉町交差点は那須南病院東側にラウンドアバウトを整備する計画。事業概要は延長約230m(東西方向130m、南北方向100m)、幅員12m。総事業費は約5億9000万円。用地取得を推進する。
JR烏山駅前の烏山停車場線南は幅員14・2mの構成を車道部7m(3m×2車線)と北側歩道4・4m、南側歩道2・8mに見直し、電線類を地中化する計画。延長約180m。総事業費約3億4000万円。交差点隅切り部の用地取得を実施する。
293号矢又は全体約2800mのうち西側の優先区間1060mで、現道拡幅に必要な擁壁詳細設計を進める。計画幅員は11・75m。
このほか294号滝田、福原小川線浄法寺、461号大山田下郷の改良工事などを9月までに指名競争で入札。
那須黒羽茂木線の土砂災害対策は富山で落石防護柵工50m、小原沢でポケット式落石防止柵工800平方mを9月までに発注する。
新屋敷3号沢は2基目の堰堤工を8月6日に開札。事業を26年度に完了させる予定。急傾斜地崩壊対策の三反畑Ⅰ-Aは吹付け枠工1600平方mを9月までに発注する。