太田市は、粕川市営住宅87-D号棟(粕川町39-1)と岩瀬川市営住宅5号棟(岩瀬川町478-1)を対象に、塗装をメインとした外壁改修工事を計画している。それぞれの工事を、早ければ月内にも条件付き一般競争入札を公告する。設計はそれぞれ直営で行う。
粕川市営住宅87-D号棟は1987年建設のRC造4階建て、16戸で構成している。外壁改修としては、自動式低圧エポキシ樹脂注入工法によるクラック補修やエポキシ樹脂モルタル充填工法による爆裂欠損部補修から、モルタル浮部補修などを想定している。また、シーリング打設などによる屋上防水改修工事も行う。
岩瀬川市営住宅5号棟は97年ごろに建設され、W造2階建てで12戸により構成する。外壁のモールディングやサイディング補修としてビス打ちなどを行い、基礎クラック補修としてシーリング材充填など予定する。また、外壁・軒天井サイディング塗装やシーラー処理など実施する。
粕川市営住宅では、88-E号棟で外壁改修が未実施となっていることから、来年度以降の工事発注を見込んでいる。建物は88年建設のRC造4階建て、24戸で構成される。改修工事は、市営住宅ストック総合改善事業として行われる。当初予算では総工事費1億7800万円を計上し、これらの工事へ配分する。
同事業は安全で快適な住宅を長期に渡って安定的に確保するため、既設公営住宅のストックの維持管理を計画的に実施するもの。老朽化が進む市営住宅が多数存在していることから、今後も計画的に改修を進める。
同様の外壁改修工事として本年度は、東長岡市営住宅(1~7号棟)改修工事を公告し、堀口塗装(太田市)が受注した。2023年度は、岩瀬川市営住宅1号棟の外壁改修工事を金子塗装(太田市)、粕川市営住宅86-C棟屋上防水・外壁改修工事をビルハウス(太田市)がそれぞれ施工した。