旭市は、第二中学校(琴田小・共和小学区)と干潟中学校の統合に伴う「(仮称)北統合中学校」の新設に向け、第1回学校再編地域検討会議を、ひかた市民センターで開いた。議題は、学校再編基本方針の概要、新設する(仮称)北統合中学校の内容、保護者アンケートの結果、意見交換など。北統合中学校の建設地については、アクセス性、地形、周辺環境、安全性を重視し、「第二中学校と干潟中学校の中間地半径2㎞」を候補とした。
北統合中学校の新設に向け、整備例として銚子市の飯岡中学校を提示。エコスクール、安心・安全、バリアフリー、ICTの活用、SDGs、地域共生、空調設備の完備、多様な学校形態への対応などを重視し、地域の新たな拠点として整備するとした。
意見交換では、委員から「教育環境の充実や多様性の観点から統合に賛成」「干潟地域の少子化は深刻」「反対意見も加味し、納得できる形で進めたい」などの意見が寄せられた。
冒頭、あいさつに立った向後依明・教育委員会教育長は「第3期教育に関する大綱」に言及。「大綱の5つの基本目標による教育の充実を図るべく、学校再編に向けた議論を深めていきたい」と話し、忌憚のない意見を求めた。
委員は、保護者代表者、地域住民代表者、学校教育関係者、福祉関係者、青少年育成関係者など。
「学校再編基本方針」では、第二中学校と干潟中学校の統合について、老朽化などにより既存施設の活用が難しいため、新たな中学校を新設し、2035年度までに再編・統廃合を実施するとした。
第二中学校は、ニ2510―1に所在。敷地面積は3万4460㎡。建物は▽特別教室棟・プール付属室=RC造4階建て、延べ床面積2350㎡、1985年度建築▽情報処理棟=RC造2階建て、延べ床面積463㎡、91年度建築▽技術室・柔剣道場=RC造2階建て、延べ床面積1186㎡、79年度建築▽トイレ棟=S造平屋建て、床面積7㎡、95年度建築▽教室棟=RC造3階建て、延べ床面積3840㎡、2008年度建築▽管理教室棟=RC造3階建て、延べ床面積1641㎡、08年度建築▽屋内運動場=RC造2階建て、延べ床面積1799㎡、07年度建築▽部室棟=RC造2階建て、延べ床面積198㎡、09年度建築▽連絡通路棟=S造平屋建て、床面積231㎡、08年度建築――など。
干潟中学校は、入野2170にある。敷地面積は2万4302㎡。建物は▽管理教室棟A=RC造2階建て、延べ床面積576㎡、1963年度建築▽管理教室棟B=RC造2階建て、延べ床面積722㎡、63年度建築▽湯沸かし室=木造平屋建て、床面積61㎡、64年度建築▽管理教室棟C=S造2階建て、床面積202㎡、70年度建築▽配膳室=S造平屋建て、床面積30㎡、82年度建築▽管理特別教室棟=RC造3階建て、延べ床面積2013㎡、83年度建築▽ポンプ室=RC造平屋建て、床面積11㎡、83年度建築▽技術教室棟=S造平屋建て、床面積450㎡、83年度建築▽浄化槽機械室=RC造平屋建て、床面積10㎡、83年度建築▽トイレ棟=RC造平屋建て、床面積55㎡、89年度建築▽屋内運動場=S造2階建て、延べ床面積1765㎡、92年度建築▽部室棟A=S造平屋建て、床面積40㎡、93年度建築▽部室棟B=S造平屋建て、床面積40㎡、97年度建築――など。