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前橋市が千代田町中心拠点地区で進捗状況示す

2025/08/02 群馬建設新聞

前橋市で進む千代田町中心拠点地区市街地再開発事業の準備組合は、2025年度中に本組合の設立を目指していることを明らかにした。実施設計や解体および各施設の建設工事の発注方法については現在検討中としており、本組合の設立認可後、早期に企業選定へ移れるよう準備を進めていく。オフィスや図書館の複合施設、学校、マンションを約2・3haの敷地へ整備する事業で、総事業費として約470億円を試算している。

再開発事業は、スズラン百貨店や市有地などを合わせた約2・3haを対象に計画。西街区と東街区に分け、西街区は図書館とオフィス、商業施設の複合施設、東街区には学校と共同住宅を整備する。総事業費の内訳は◇設計費約20億円◇土地整備費約82億円◇工事費約360億円◇その他約6億円-となっている。全体の基本設計は石井設計・平田晃久建築設計事務所・藤本壮介建築設計事務所JVが作成している。

複合施設は、S造地下1階地上5階建て、延べ床面積約3万㎡規模を想定。それぞれ図書館が1~3階で同約8000㎡、商業施設は1~3階に約8000㎡、オフィスは2~5階で約8000㎡を予定。このほか、西街区には約1200㎡の広場も整備する。

東街区に整備する学校は共愛学園の運営する小中一貫校となり、S造3階建て、延べ床面積約7000㎡で整備を予定。市道を跨いだかたちの施設となり、施設内に屋内運動場、屋上に校庭を整備する見込み。

共同住宅はRC造10階建て、延べ床面積約9000㎡での整備を行う。80~90戸程度の規模でファミリー層向けの施設とする。また、機械式およびタワー駐車場を設置する。

今後のスケジュールとしては、年度内に本組合の設立認可、その後26年度から実施設計や権利変換計画の作成・申請などを経て26年度中に権利変換計画の認可を得るとしている。既存施設の解体工事には早ければ26年度末から移り、30年度まで順次工事を推進。31年春ごろに全施設の開設を目指している。

なお現在、中央通りアーケード内にあるシェアオフィスcomm(前橋市千代田町2-10-2)で、オープンハウス形式による事業説明会を開催中。期限は7日までで、再開発事業の説明やアンケートなどを行っている。

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