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長野県東御市

プロポ開始、上限23.6億円/参加表明は1月7日、特定は2月中旬/宿泊交流拠点施設整備事業

2025/12/10 長野建設新聞

東御市は5日、宿泊交流拠点施設整備事業について設計・施工・運営を一括で行うDBO方式による公募型プロポーザルを公告し、事業者の募集を開始した。参加にあたってはSPCの設立、もしくはJVで構成することとし、提案上限額は設計・施工・施工管理の総額で23億6000万円。参加表明書の提出期限は2026年1月7日、プレゼンテーションおよびヒアリング審査は2月上旬、候補者の特定は2月中旬を計画している。

同事業を行うにあたり、参加意欲のある事業者を把握するために実施した仮予告には17社から意思表示があった。なお、市は企業名については非公表としている。

事業概要は用地約1万9000㎡の整備(盛土・切土、擁壁またはのり面の設置)、ロビー棟、多目的ホール、温浴施設、古民家レストラン、共用トイレ、第2レストラン(除外も可能)、駐車場、敷地内通路、植栽、浄化槽、雨水等の流出抑制措置のために必要な施設・整備、電線の引き込み等のライフラインへの接続に必要な設備、その他。

業務内容は◇設計・工事監理業務①事前調査業務②基本設計・実施設計業務③各種申請業務④工事監理業務⑤その他―。◇建設に関する業務①用地整備②建設業務③什器・備品等調達設置業務④近隣対応・対策業務⑤電波障害対策業務⑥各種申請業務⑦その他―。◇維持管理に関する業務①建物保守管理業務②建築設備保守管理業務③

外構施設維持管理業務④環境衛生・清掃業務⑤警備保安業務⑥修繕業務⑦各種申請業務⑧その他―。◇運営に関する業務①統括管理業務②各施設の運営業務③自主事業(任意)④提案施設の運営(任意)⑤その他―。

設計と建設工事の履行期間は契約から28年3月。運営及び管理は施設整備後1年以内の営業開始から15年以上とする。

上限金額のうち、古民家レストラン整備費は3億5000万円、それ以外は20億1000万円(いずれも造成含む)。各年度予算要求額の内訳は、26年度11億2300万円、27年度12億3700万円。いずれも当該年度の当初予算で要求する考え。

同事業には国の「新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)」を活用する。今年8月29日に3065万9000円の内示を受けた。事業は2期に分けて実施する計画で、今回が1期目。基本構想では、整備予定地は新張地区の養豚場跡地とその周辺。施設全体の面積は約5000~6500㎡規模とし、施設機能は体験交流(多目的ホール、交流・イベント広場、レストスペース、ワインバー・テイスティングラウンジ、展示・体験スペース)、宿泊(客室エリア、ロビーエリア)、ウェルネス(トレーニングジム、軽運動スタジオ、セラピーガーデン、温浴施設、滞在型ウェルネス)、物販・飲食(コンセプトストア、レストラン、カフェ)、案内・情報発信(観光情報スペース、ツアーデスク・コンシェルジュ)、共用部を設ける。1期目は宿泊機能、2期目はそれ以外の機能を整備する計画。なお、宿泊機能の面積は1950~3600㎡とする。

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