北杜市は、市内8箇所の中学校再編を今後計画している。2日に市役所で行われた記者会見で新たな学区と新設校舎設置予定地が明らかになった。学区は4校ずつの2学区とし、新設校舎は高根総合体育館・グラウンドと、旧峡北高校跡地に整備する方針。2つの学区の中学校は新設校舎とし、開校は2031年を目標に進める。
選定した学区によると市を東西に分けた形とし、市の東側に位置する明野中、須玉中、高根中、泉中の4校と、西側の長坂中、小淵沢中、白州中、武川中の4校の2学区に再編される。
新校舎について、東側の学区は現在の高根総合体育館・グラウンドに設ける予定。一方の西側の学区は、旧峡北高校の跡地に整備する。
市では、開校までの期間をできるだけ短くするため、公共用地を活用することで2箇所の予定地の選定に至った。
予定地の現状と今後として、高根総合体育館・グラウンドへの整備では、既存の体育館をそのまま活用する方向。また、旧峡北高校の跡地には、旧校舎が残った状態にあるが、新しい校舎を建設する方向で進める。
新中学校の校舎はいずれも新設となる。市では利用者や地域にとって夢のある校舎を想定して進め、今後は具体化に向けて検討していく。
今後の動きについては生徒や保護者、地域などに対する説明の場を設ける予定。26年度には中学校統合準備室を設置して、統合に向けた作業に入る。開校時期は31年度を目標に進める。
会見の中で大柴邦彦市長は「1日も早い中学校の開校を目指し、26年度は関係条例の改正案の上程に向けて進め、教育委員会内には中学校統合準備室を設ける。今後は市民や学校現場の声を聞きながら、スピード感を持って取り組みたい」と述べた。
【写真=再編内容を説明する大柴市長】
















