県農村整備課は12月補正予算における補助公共事業の実施計画地区を示した。同補正予算で21億２８００万円を確保。39地区を対象に事業を進める計画となっている。ため池の地震・豪雨対策等による安全・安心な農村の実現、区画整理・畑地化等の生産基盤整備による収益化の向上および農業水利施設の長寿命化対策による安定した農業用水の確保を図ることを目的に事業を実施する。

12月補正で確保した21億２８００万円の内訳は◇農村地域防災減災事業＝５億６２００万円◇農業競争力強化基盤整備事業＝８億２５００万円◇農地耕作条件改善事業＝４億１０００万円◇農業水路等長寿命化・防災減災事業＝３億３１００万円－となる。

農村地域防災減災事業は◇前橋金丸（前橋市）◇多胡、天水ため池（高崎市）◇宮室原中（高崎市、吉岡町）◇早川貯水池（桐生市、みどり市、伊勢崎市）◇北金井（太田市）◇東中野、二本松（沼田市、昭和村）◇大谷牛秣（藤岡市）◇榛東11（榛東村）◇滝ノ沢（吉岡町）◇河振（甘楽町）◇追分、松之木平（昭和村）－の13地区。地震や豪雨などの自然災害から農業への被害を軽減するとともに、県民の生命、財産や公共施設等を守るために必要な防災減災対策を実施する。同事業は農業生産の維持と農村の安全確保を図ることが目的。

農業競争力強化基盤整備事業は◇金丸（前橋市）◇大正用水３期（前橋市、伊勢崎市）◇緑町（太田市）◇野辺（館林市、明和町、千代田町）◇保美（藤岡市）◇吉田（富岡市）◇田代湯尻、大横川（嬬恋村）◇原（高山村）◇牛の平（片品村）－の10地区で計画する。担い手への農地集積・集約化を加速するため、農地の大区画化・用水路の補修・補強などの生産基盤整備が内容となる。農業の収益性向上を図り、担い手の経営体質強化を目指す。

農地耕作条件改善事業としては◇吉田（富岡市）◇野辺（館林市、明和町、千代田町）◇小林（藤岡市）◇細野原（安中市）－の４地区を推進する予定。農地中間管理事業の重点実施地域などにおいて、農地中間管理機構と連携しつつ、農地の畦畔除去等による区画拡大や暗渠排水等の整備を実施する。耕作条件改善を支援することで、担い手への農地集積・集約化を図る。

農業水路等長寿命化・防災減災事業については◇所島堰、広桃用水３期、風呂川、天川、粕川（前橋市）◇大正用水５期（前橋市、伊勢崎市）◇東長岡２期、龍舞２期、岡登薮塚北部（太田市）◇藪塚台地（太田市、みどり市）◇藤岡中央（藤岡市）◇小倉（吉岡町）－の12地区で計画する。農業水利施設の安定的な機能の発揮に向けた。長寿命化および防災減災対策により、農業用水の安定供給と地域防災力を高める。