コラム

2022/04/15

アームレスリングを見て(山梨・TH)

アームレスリングを見て

▼アームレスリングの試合を実際に見たことがある人は少ないだろう。アームレスリングは単純な腕力勝負と思われがちだが、呼吸方法の工夫やタイミングの駆け引きなど、テクニックの優劣が勝敗を左右する実に奥の深い競技だ。専用の競技台上で、世界共通の厳格なルールの下で行われる腕相撲に似た競技だが、「卓上の格闘技」とも呼ばれる

▼大会になると、左右の腕ともに、重量別のクラスに分けて試合を行う。まず競技台の前に立ち、互いに一礼し、試合を行わない方の手でグリップバーを握る。競技開始前は手首を曲げず、手の甲から前腕が水平状態になるように組む。相手と組んだ状態で、親指の第一関節が隠れてはいけない

▼アームレスリングは古来よりなじみ深い「腕相撲」のルールを明確にして競技化したもの。老若男女問わず、時間や場所を選ばず実施できる。素人目には、アームレスリングも腕相撲も同じ様に見え、単に英語を日本語に訳したものだと思っていた

▼しかし、正式ルールを比較すると両者は大きく異なる。共通点としては、肘を固定する、腕が倒れると負け、など大まかな部分は一緒。肘は互いに競技台面を前後左右自由に移動することができる、手の甲が台面につくまで負けにならないなど、アームレスリングとの相違点がある

▼3月に山梨県富士河口湖町で開催されたアームレスリング大会を見学した。県内在住の多数の選手が活躍し、興奮させてもらった。大会に参加するほどの体力はないが、一度会場に出向き、選手の迫力ある体つき、発する気合いなどを見てほしい。不思議と元気が出ること間違いなし。(山梨・TH)

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