コラム

2024/01/20

高校サッカーをヒントに(群馬・KO)

高校サッカーをヒントに

▼第102回全国高校サッカー選手権大会が2023年12月28日から24年1月8日まで開催され、青森県代表の青森山田高校が2年ぶり4度目の優勝を果たした。声出し応援も解禁され、スタンドからの大声援と選手の熱いプレーに胸を打たれた人も多いのではないだろうか

▼今大会で注目されたのが、東京A代表の堀越高校が取り入れていたボトムアップ方式によるサッカー。この方式は選手が主導して、先発選手や試合途中の選手交代、試合中の戦い方の修正などを行うもので、キャプテンが最終決定権を持つ。堀越高校は結果的に優勝こそできなかったが、同校初のベスト4まで進出した。試合中にたびたび映る選手同士で戦術を話し合うシーンは選手一人一人が勝利という明確な目標を持って取り組んでいる姿勢が見られ、感動すら覚えた

▼サッカーだけでなく各企業でもこのボトムアップ方式を取り入れているケースもあるかと思うが、従業員には当事者意識が芽生え、現場の声も多く反映されるなどのメリットがあるだろう

▼対象的に、上層部の意思決定により、従業員が業務を遂行するトップダウン方式もある。会社として意思統一することができ、大きくかじを取ることができる一方、現場の声の反映がおろそかになり、従業員からの反発が起きやすいなど一長一短ある

▼新たな1年が始まったが、気を抜いているとあっという間に時は過ぎていく。ボトムアップ方式、トップダウン方式ともにメリットとデメリットはあるが、まずは組織の一人一人が自分の役割を考え、実行することが重要になるのは間違いないだろう。(群馬・KO)

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