コラム

2015/02/10

意識を高めるということ(茨城・KM)

意識を高めるということ


▼会社帰りに信号待ちをしていた。夜なので当然暗い。「そろそろこちら側の信号が青になるかな」などと予想しながら待っていた。数秒の出来事だったと思う。「あっ」と思った瞬間には「ドン」という鈍い音とともに、自転車に乗った高校生が倒れていた。右折しようとした乗用車が、自転車で横断中の高校生とぶつかったのだ


▼運転手はすぐに高校生に駆け寄り、周辺の人々が救急車を呼ぶなど、迅速に対応がなされるうちに、こちら側の信号が青になったため、車を発信させた。目の前で起きた突然の出来事に、平常心を保つのは難しく、いつも以上に慎重な運転を心掛け、家路に着いた


▼昨年、免許を更新する際に受けた講習会で、転回禁止の標識がなければ「右折矢印信号による転回」が可能であることを知った。道路交通法の一部改正により、2012年4月1日から可能になったようだ。それまでも青信号時の転回は認められていたが、右折矢印信号表示時の転回は「信号無視」となり、交通違反となっていた


▼また講習会では、運転時におけるヘッドライト上向きの重要性についても解説した。ライトの上向きは、下向きの倍以上となる約100m先まで照らせるため、障害物を発見後、急ブレーキを掛ければ衝突前に止まれる可能性がより高まるという


▼安全大会の取材などで、ライトの上向きの重要性については、何度も聞いていた。しかし聞いた内容を意識するか、しないかの違いは大きい。事故を目撃したことで、いや応なしに安全への意識がかなり高まった。このコラムが、皆さまの安全への意識を高める一助となることを願う。(茨城・KM)


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