コラム

2017/10/24

野球人気は低下していない(埼玉・SW)

野球人気は低下していない


▼TBSラジオが野球中継の撤退を検討しているという。ここ数年は土日の中継をやめ、火~金曜日だけになっていた。2016年からは別会社のラジオ日本と制作協力を行い、ラジオ日本の中継がそのままTBSラジオで流れることもあった。聴取率低下や広告収入減少などから制作コストに見合わなくなってきているようだ


▼世間では野球の人気が低下したと言われている。たしかにテレビでも地上波での巨人戦中継は全盛期より減少した。視聴率も取りにくくなっている。これまで巨人一極集中だったのが、他球団に分散した影響が大きいのだろう。巨人戦を含む野球中継は地上波以外の放送に移行している


▼一方でチームによるものの、球界全体では観客動員は右肩上がりで推移している。本拠地を北海道へ移した日本ハムファイターズは明らかにファンが増え、かつての本拠地・東京ドームでの開催も試合数が大きく減少したことなどから、当時より多くのファンでにぎわっている


▼大きな要因はファンサービスの充実だろう。ユニフォームやTシャツなどのグッズ配布や有名人による始球式など「球場へ行きたい」欲を駆り立てている。球団側も、球場へ来てもらえればチケット代金はもとより、弁当やビールといった飲食、グッズ購入などで販売収入も増える


▼ラジオの野球中継は映像が無い分、アナウンス力が鍛えられる。仮に、野球中継から撤退するとその機会が減少する。TBSラジオでは、長寿番組の終了やパーソナリティの変更などで聴取率が下がっていると聞く。ますます聴取率が下がることにつながらないかと危惧している。(埼玉・SW)


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