(財)建設業情報管理センター 糸川昌志理事長インタビュー「喜ばれる情報提供を」

建設業情報管理センター(CIIC)の理事長に就任した糸川昌志氏が建設専門紙の共同インタビューに応じ、「培ってきた安心と信頼を維持し、さらに深めていくことが何よりも大切と思っている。誠心誠意、職務を遂行してまいりたい」と抱負を語った。また、「行政庁からは、いろいろな整理した情報を求められている。情報発信力を高め、分析力を研さんし、皆さんに喜んでいただけるような情報を提供していければ」と話す。
CIICが建設業者に無償提供しているソフト「なんでも経審」に関して、6月末現在で累計ダウンロード件数が約14万件になったことに触れながら、「今後の経営状況分析については、お客様のニーズを的確にくみ取って、さらに使いやすくすることや、サービス向上を図り、より多くの方々に利用していただけるようにしたい」と述べ、毎年度作成している「建設業の経営分析」と併せて、今後も広く役立つ情報の提供に努める考えを示した。
2010年度から取り組む地域建設産業のあり方に関する調査研究について、本年度は北海道(2回目)を対象に決めた。糸川理事長は「それぞれの地域において地域に根ざした建設産業が健全な形で存立して発展していくことが極めて大切だと思う」とし、引き続き必要な政策提言を行う姿勢をみせる。
また、5年ごとに実施している建設業情報管理システムの更改に関しては9月に運営委員会を開いて協議を行い、2018年4月までに第8期システムを構築する見通しを明らかにした。
【略歴】いとかわ・まさし
1975年東大法学部卒、建設省採用。国土交通省国土地理院総務部長、大臣官房審議官(総合政策局)、海洋架橋・橋梁調査会常務理事、西日本建設業保証常務取締役などを歴任し、本年7月7日から現職。1952年6月生まれ。64歳。福岡県出身。