(独)都市再生機構 堀井伸也都市再生部長 UR都市機構就任インタビュー「共通言語」が必要

UR都市機構の都市再生部長に就任した堀井伸也氏は「練習で泣いて試合で笑え」が学生時代から現在でも考え方の一つだと話す。堀井氏に今後の業務の取り組みに向けた考え方などを聞いた。
―就任の抱負を
堀井 私ども機構は都市再生のプロデューサーである。プロデュースの方法はエリアや時代によって異なるが、どういった役割が時代、地域に最適か見定めていきたい。また地方公共団体など地元関係者の大切な財産をお預かりしている意識で緊張感を持って取り組んでいきたい。
―人材育成や業務の取り組みなどについて
堀井 事業を遂行していく上で「共通言語」が必要であると常に話している。「共通言語」とは専門の知識。それがないと相手にも頼ってもらえない。専門分野に特化した社員を確立していくことが大事。内部のルールに基づいて仕事を進めていくのも大事だが、何のためにルールがあるのかということを理解して現状にそぐわないルールであれば変える必要がある。またいろいろな方面での展開を考えると、われわれの業務の活躍の場は多いと考えている。国の政策実施機関として地方公共団体などが実現することが難しい質の高い都市再生事業をプロデュースして次世代に誇れる街づくりをしていきたい。地方創生等ではハード的な事業をもって完了ということではなく、地域の歴史や文化などを生かす持続可能な街づくりに関与していきたい。そういったことを踏まえ地方公共団体・民間・施工者などのつなぎ役として機能する必要があると考えている。
【略歴】ほりい・のぶや
1984年慶応義塾大学経済学部経済学科卒。93年に住宅・都市整備公団入社。東日本都市再生本部アセット戦略部長、本社経営企画部担当部長を経て2018年4月から現職。趣味は学生時代以来、50代に入って再開したマラソンで、年齢別大会で上位1割に入るのが目標。走っている間は頭が空っぽになるので仕事に行き詰まった時は良いアイデアが浮かぶこともあると話す。61年生まれ。北海道出身。